※お知らせ※
これから始まる話は我々、怖い話編集部の元に届いた視聴者からのお便りをもとに、こちらで編集させて頂いています。ground2zeroさんのブログ-ファイル1161.gif
 
ground2zeroさんのブログ-ファイル1095.gifこんな感ぢでィィっすかねぇ~前原さんground2zeroさんのブログ-ファイル0862.gif
 
ground2zeroさんのブログ-ファイル1095.gifぃぃんぢゃねぇground2zeroさんのブログ-ファイル0862.gif山下はいつも上手くまとめてっから多分大丈夫と思いますがねぇ~~ground2zeroさんのブログ-ファイル0858.gif
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   『すだれ』
 
もぅ~10年前の話ですかねぇ~。私がまだ32歳だった時の話です。
私はまだ東京の世田谷区付近に住んでいましてね。その時は凄く暑くてムシムシした初夏の日でしたぁ。
その日は仕事の外回りを済ませ、そのまま直帰しました。
今日は早めに帰ると昼過ぎに妻に電話を入れ、買い物を頼まれたんで近くのスーパーに寄り買い物をすませて帰宅していました。
いつも歩き慣れている道なんだが、普段は気にも止めていなかった家にフと眼を向けた。
古い木造の2階建ての家だ。
すると後ろから、
『すだれですよ。』
と声がした。私は思わずビックリしてハッと振り返ると白髪混じりで、茶色のポロシャツにベージュのズボンにスニーカーを履いた老人が立っていた。
年齢はパッと見、70~80歳前後の年くらいで丸ぶちの眼鏡に灰色のハットを被っていた。
『すだれ?いったいなんのコトですか?』と私は聞いた。すると老人は答えた。
『あそこの家にすだれがかかってるでしょ』
『あのすだれは動くんですよ。ギィギィと言う音をたてながら』
『はぁ~。あのすだれがですか…。でも風が吹けば普通のコトなんぢゃ』
『いやぁ、風も吹かない時でも関係なく音をたてながら揺れ動くんですよ。ほら、今もこうして。』
私はすだれに眼を向けると確かにすだれはギィギィと言う音をたてて揺れ動いていた。
風はなく無風状態とまでは言わないが微風程度だが、このくらいの風ぢゃあそこまで激しく揺れ動くコトはないだろぅと不思議に思った。
『いったいなんですかあのすだれは?』と私は老人に聞いた。
『今から3年程前の話ですかね。あそこの家には夫婦が2人住んでおりました。夫婦仲は良くなくて、2人とも愛想が悪く近所でも評判が良くなかったそうです。』
『あの家の前を夜中通るとすだれ越しに映った2人の影と喧嘩をしている声が聞こえていたとか…』
『そして嫁さんはついに夫を包丁でズタズタに切り裂き、バラバラにした死体をゴミ袋に入れて庭に埋め立ていたらしいです。』
その日から毎晩、嫁はあのすだれから顔を覗かせていつ警察が来るのかを確認しながら、毎日毎晩の様にあのすだれから外を見ていたそうです。』
結局、捜査の足がついた頃には嫁は自分で夫を切り刻んだ包丁で自害していたそうですが、それかです。あのすだれが音をたて揺れ動く様になったのは…。』
私は話を聞き入りふとあのすだれに眼を向けると女の人がすだれの隙間からこっちを見つめていて、ガサッと言う音をたてて薄暗いすだれの奥へと吸い込まれる様に消えていった。
私は思わず驚き『今、女の人がすだれの奥からこっちを覗いて…』
と老人に話かけたがもぉ、あの老人の姿はなかった。
あのすだれのかかっていた家は今は、取り壊されてないんですが、久々に最近あの通りを歩いていて思い出しましたよ。
いったいなんだったんでしょうねぇ、あの不思議な初夏の日の出来事は。
 
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初夏での不思議な出来事。夫婦仲の事情と事件の出来事をあんなにも詳しく語っていたあの不思議な老人はもしかすると、嫁に無惨にも切り刻まれた夫の霊だったのか…とでも言うのだろうか。
ground2zeroさんのブログ-ファイル1095.gif以上、怖い話編集部より。