ぐらうんど・れべる公演「あたしゃあなたの、」全12回公演を無事に終えることができました!
ありがとうございました!
しばしの休息のあと、後片付け、後始末が
ようやく終わりました、千葉勇佑です。
2ヶ月間、蓄積した俳優達のいろいろなものが、成富さんの音に包まれて、鳥山さんの照明に輝いて、舞台上で生きていました。そして、たくさんのお客様にご来場いただき、たくさんの笑顔と涙が、劇場に在りました。ほんとうに本当にしあわせで、あっという間の12回公演。
ふきのとうが食べられる季節になったら
春の花が風に揺れている様をみたら
川面に桜が映り、お天道様があったかな
そんな季節がやってきたら
何人かの人々が
ぼくらと遠く離れたそのひとの生活の中で
この芝居のことをふっと、思い出してくれる
そんなことがあったらいいな。
きっと、ある。
そう信じています。
こんな風に思えるのも、いっしょに「あたしゃあなたの、」を創ってくれた、10人の俳優達のおかげです。彼らじゃなかったら、この芝居にはならなかったんです。本当に。
「芝居は一期一会だから」なんていう常套句と比にならないぐらい、それはそれは確かで、具体的な、繊細な意味を持って、10人の俳優たちはお互いに関わり合って、僕の演出と向き合って、芝居を愛して楽しみ続けてくれました。
本当にありがとう。
*
そして今回「ぐらうんど・れべる」を一番近くから支えてくれた望月光は、「あたしゃあなたの、」でこの団体を卒業します。
きっとたくさん無理をして、がんばっていてくれたことだろうと思います。理解に苦しむことも、結局最後までわからずに放り投げてしまったこともあったでしょう。視界がボンヤリして、心が狭くなって、うまく動けなかったり、思いやれなかったりしていましたね。
そんな自分自身を自分で感じて、それが一番、ツラかったんじゃないかな?と思います。
よく頑張りました!おつかれさま^^
お客様に喜んでいただけて、よかったね!
さて、これからです。
自分に何が足りなくて、なにが出来なかったのか。
どうすればもっと、自分自身の選択を楽しむことができたのか。
目の前の人とつながるということが、どういうことなのか。
舞台に立つ以前の、たいせつなことです。
一度「ぐらうんど・れべる」を離れて、身軽になって、そして自分自身に対する「問いかけ」を続けてほしいと思います。
でもそれはね、望月だけじゃなく。
僕自身にも、共演の若い俳優達にも「問いかけ」として残るものです。
とても素敵な公演になった上に、しかもとても素敵な課題も残ったこの芝居は、僕にとって、とても大切なひと時でした。
いっしょに進めてくれて、ありがとう。
望月にとっても、まっすぐ「必要な時間だった」と思ってもらえたら…と思っています。
まずはゆっくり休息を。
卒業おめでとう。
*
言葉にできない想いはたくさんあって
まあ~、一番、何を思ってる?って聞かれたら
さみしいよー!ってことですかね笑
「えれえ幸せな、ひとりぼっち」
ちゃんと胸に刻んで、次へ向かっていこうと思います。
最後になりましたが、
支えてくださったすべての皆様、
ご来場いただいたお客様に心から御礼を申し上げます。
いっしょに駆け抜けてくれた、9人の俳優達。
未熟な私たちの稽古に何度もお付き合いくださって、いい背中をたくさん見せてくださった、小川剛生さん。剛生さんのご家族様。
鳥山さん、成富さん、東さん。
スペースMの奈良さん三浦さん。
荻窪小劇場の石倉さん。
本当に本当にありがとうございました!
そして、稽古期間中に他界した祖父に。
かけがえのない先祖たちと、妹に…。
きっと、見守ってくれていたはず!そう信じて。ありがとうございました!!!
みなさまにとって、今年の春が
あったかな春で、ありますように。
「あたしゃあなたの、」
これにて閉幕!ホー、ホケキョ!
また、逢う日まで!
ちばゆうすけ