ニッポン生まれのセルロイド

ニッポン生まれのセルロイド

民俗学・哲学・心理学・社会学……人文学を大学で専攻後、奇妙な縁で「自分と同じまみれ」の会社に就職。現在転職活動中。

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お久しぶりです!

またはじめましての方はこんにちは!grosso72です。

 

久しぶりにブログを更新しますが、現状の報告をさせていただきます。

 

私は結果的に、ココルポートという就労移行支援事業所を使って、DUDAチャレンジ経由で某大手生命保険株式会社に就職することができました。

職種は事務職。今まで培っていたPCスキルやデザインのセンスを生かして就職できる。

ようやく障害年金と給与で稼いだ金で、何とか健常者並みの生活ができる。

大好きな宮代町に一人暮らしを始め、アパートで暮らしはじめ、

畑を借りて土日に苗を育て、野菜なんか作りながらささやかに、民俗学で作品を発表しながら暮らしていくんだ。

 

そう思っていました。

 

事件が起きました。

 

2021年、2月8日の真夜中の出来事だったと記憶しています。

 

先日、初めて精神病棟に緊急入院しました。

25歳、女、うつ/ADHD/アスペルガー症候群です。


鬱ですが、状態は寛解に近く、パキシル錠を一番定量で飲んでいました。
そして令和3/2/1に新しい職場に障がい者雇用で転職したのですが、発達障害の合理的配慮(イヤホンやパーテーション等)頂けない等、ストレスと過集中が続きました。また、上長の業務量の多忙さと、コロナ禍で非正規雇用を切ってしまった件、社内で横行するパワハラ・セクハラに怒りが笑いと止まらず、一週間眠れない日々が続きました。


結果として私は、中国の恋人、前職での出来事、環境問題への提言、政府への提言、大学で学んでいた民俗学の知識が統合できなくなってしまいました。夜中の3時から自宅のベッドでゲラゲラ笑い続け、そのまま朝六時に自家用車にスマホとキーだけ持って乗り込み、隣町をうろつきながら誰も載っていない車の中で会話を続けながら最終的に市役所に「今日ここに中国人の恋人が来ているから出せ!」と叫んで縁石に乗り上げました。

警察や家族の質問にも支離滅裂な解答をし、最終的に近所だった就労移行支援事業所のスタッフに両脇を抱えながらクリニックを受診。父母の車でそのまま緊急入院になりました。


最初に飲んでいたパキシル錠も衝動性や気分を高揚させる薬だときいていたので、余計に陽性反応に拍車をかけてしまったのではないかと、病棟の主治医には言われました。結果的には統合失調症ではなく急性精神病という名前の診断名が付きました。

もう幻覚や幻聴も見えていません。
4月末に退院できましたが、体自体は元気で、2か月間外に出ていなかったので、お金の使い方がよく分からず大枚をはたいてしまいました。

(いつもは倹約家)


また、google keepのメモの中に書いた覚えのない支離滅裂なメモがたくさんありました。

おそらく、音声入力を使って何か喋っていたのだろうと思います。

中国人の友人の恋人として、妻として、私がふさわしいのかどうかということを神々が試しているという誇大妄想でした。

奔流のようにすべてがフラッシュバックしていきました。

 

 


恐らく私はとても頭が良くて、常人よりも大量の情報を普段なら統合できる人間だったのだと思います。

(一度聞いた人の身の上話をずっと覚えていられるなど)
ただ、体力面や発達障害由来の過集中の環境が続くと危険で、脳がクラッシュするというのが分かりました。

今は、薬で自我を保っていますが、できなくなってしまったことが多くありました。

絵や文章を作るアイディアがなくなったこと。

あれほど好きで感情を移入して読んでいた映画や小説、アニメや新聞、動画の筋が追えなくなってしまったこと。

集中力に欠くこと。

性的に不感症になってしまったこと。

毎日の出来事について記憶できないこと。

文字を書いて記憶することができないから、新しい物事を勉強できない。

なんだかASDともADHDとも、病態が変わり、さらに悪化した気がします。

 

 

飲んでいる薬が、快楽物質であるドーパミンを抑えるものだからかもしれません。

あれ以降、幻聴幻覚は明らかに表れていませんが、

薬の副作用によるアカシジア、口渇、体重増加についてはとても悩み、一年近くかけてようやく調剤が落ち着いた感じです。

親にもものすごく助けてもらいました。母は私の体調の日記を毎日書いてくれたし、父は重役なの仕事をさぼってまで病院への送り迎えをしてくれました。

本当に感謝しています。

 

最近マッチングアプリで素のままの自分をさらし続け、いろんな人と交流を持てるようにはなれましたが、
今の気持ちとしては、とても「さびしい」です。
普通の人間として、普通に働きたい。ずっと考えていたことだったのに。

また一歩遠のいてしまったような気がしました。

 

薬を抜けば、いつ崩れるかわからない爆弾を抱えて生きている。

そんな気持ちです。

 

年々容貌や体系も衰えつつあります。

本当は仕事を得て身を固めてから結婚したかったけれど。

私にとって、普通を望むのはとてもハードルが高いような気がします。