・世界の魔法少女たち
「日本の魔法少女はいがみ合い、嫉妬、裏切りなど人間関係のしがらみが多すぎるわ。そんなことしてる場合じゃないの。例えば、アフリカでは魔法少女、魔法少年は皆仲が良い。食料もなくて、感染症が流行ってて、貧困で苦しんでて、そこにイーグルが現れた。そんな過酷な環境でも明日を生きようと皆で協力し合ってる。日本はとても良い国だと思うわ。食べ物もおいしいし、水道もちゃんと出る。なのに、今のあなたたちは何よ。プライド、見栄、権力、お金、人間関係…変なことばっかに拘ってないで目の前の人間を助けなさいよ。まあ、日本にいる魔法少女、魔法少年全員がそうってわけじゃないけど、そういう人間が多すぎるわ。私の言いたいことはそれだけよ。」
そう言うと彼女は颯爽と立ち去った。瞳子たち3人は彼女のことをとても格好良いと思った。芯がしっかりしているようで。凜華は帰りに浅川学のもとによった。
「松下理恵、あまりにも見かねて手にかけちゃったわ。人の命を奪った後味は良くないけどあの人は放置しておくと日本のために良くなさそうだったから。」
浅川は彼女の言葉に黙って耳を傾けていた。凜華は去り際にひときわ真剣な表情で言った。
「确实,不存在种族主义这样的事情。真是人渣啊(ほんと、人種差別なんてありえない。人間の屑だ。)」
一方、天音はというと1人でほくそ笑んでいた。ようやく松下理恵が死んでくれた。
「最強の魔法少女として将来的に日本を支配するのはこの私よ。」、心の中で静かに不気味な笑いを浮かべた。
同時刻のアメリカでは世界に向けてあるスピーチが行われていた。司会の声が会場に響き渡る。
「We have wonderful magical girls in America. This is Elizabeth Sophia, who is contributing to defeating the Eagle not only for the sake of peace in her own country but also in other countries. I would like her to give a speech to the world after being selected for the American Peace Honor Award.( 我がアメリカには素晴らしい魔法少女がいる。自国のみならず他国の平和のためにもイーグルを倒すことに貢献しているエリザベス・ソフィア様だ。今回アメリカの平和名誉賞に選ばれた彼女に世界に向けたスピーチをしてもらいたいと思う。)」
彼女は堂々とスピーチを始めた。
「My achievements are not worthy of praise. The world is in danger due to the appearance of the Eagle. However, ugly conflicts between magical girls and magical boys are occurring frequently in America and other countries. And there are conflicts between countries that are not on good terms. Even if we live in different countries, we are still the same people. If you have time to do something like that, you should defeat as many "iiguru" as possible. I will continue to work with other magical girls and boys in America to defeat them for the sake of the world.( 私の功績はそこまで称えられるほどのものではありません。イーグルの出現によって世界は危機にさらされている。でも、アメリカでも他の国でも魔法少女、魔法少年同士の醜い争いが頻発している。そして、仲の悪い国同士のいがみ合い。違う国でも、同じ人間であることには変わりないはずだわ。そんなことをしている暇があったら一体でも多くのイーグルを倒すべき。私はこれからもアメリカの他の魔法少女、魔法少年たちと協力して、世界のために彼らを倒す。)」
会場から大きな拍手が沸き起こった。この様子はテレビやネットで全世界に向けて発信された。天音はそれを見て呟いた。
「全く、ちょっと目立ったからって調子に乗っちゃって。うざい奴。」