街の至るところに怪物が現れた。
恐竜のような姿をしたものから、蛇の姿をしたようなもの、更に宇宙人のような容姿のものまで...
「緊急速報です。只今各地で謎の化け物の姿が確認されています。彼らの目的や正体についてはまだわかっていません。一刻も早く家に避難をお願いします。緊急速報です。只今各地で...」
テレビのニュースキャスターが少し強ばった顔をしながら避難を訴えかけている。
街の人々が逃げ回る。
サラリーマンも学生も、政治家だって一目散に避難する。
どんな権力者であっても化け物が現れたら怖いのだ。
鈴木奏多と西園寺かずと、それから五十嵐ゆりなは真っ先に化け物のもとへ駆けつけた。
奏多はミーティアに変身し、かずとはヒューマノイドエンハンスシステムを装着している。
少し遅れてCランクのアノマニスたちとBランクのアノマニスたちもやってきた。
この街を化け物から救うため、1人1人が力を合わせる。
だが、化け物はいくら倒しても新たに生まれてきてしまう。
このままでは収集がつかない...
しかも、戦闘のなかで化け物は徐々に一ヶ所に集まっているように見えた。
それは決して気のせいではなかったようだ。
1時間もすると、すべての化け物が合体して一体の巨大な化け物になった。
奏多とアノマニスたちは協力して、その化け物に攻撃を行う。
鈴木奏多、西園寺かずと、五十嵐ゆりな、BランクとCランクのアノマニスたち、それぞれがベストを尽くし自分の持っている力を出しきった。
だが、化け物は少しダメージを受けただけでびくともしなかった。
「人間の、、潜在意識の無限の力を信じよう...」、ロルキーの世界の古代の神、ロルキー・ソネマが哀しそうに、蒼い瞳を持った目を伏せながら静かに呟いた。
化け物が全身からどす黒い光を放つ。
それは奏多やアノマニスたちに直撃した。
ヒーローたちがその場に倒れ込む。
ロルキー・ソマネは最後の覚悟を決めた。
その時、4人の人影が姿を現した。
それは逞しい姿をした4人の少女たち。
1人は純粋な目をしている凛とした少女。
次に、帽子を被っている質素な少女。
だが、格好が地味なだけで容姿は端麗である。
そして、お洒落な服を格好良く着こなしている気の強そうな少女。
更に、肌が日焼けしている運動部に入っていそうな逞しい少女...
彼女たちは権力者や大人でさえ逃げ惑う化け物に真っ向から立ち向かう。
「みんな、この街を守るよ!」、1人目の少女が言った。
他の3人も頷く。
「って、純花、私たちはもう魔法の力を使えないんじゃ...」、帽子を被った少女が突っ込みを入れる。
「あぁ。そうだった...」とはっとする純花と呼ばれた少女。
「でも、魔法がないからって、この怪物の思うようにはさせないわ。」、洒落た服を着た少女が言う。
「そうね。この世界は私たちが守る!」
その時、空から赤、緑、黄色、青の光の輪が飛んでくる。
「前に見た時より眩しい。」、4人の少女はそう思った。
4人は腕に光を装着すると、叫んだ。
「ミラクルトウェルブ、トランスフォーメーション!」
少女たちが戦士の姿に変身する。
赤の魔法を使うマジカルレッド、緑の魔法を使うマジカルグリーン、黄色の魔法を使うマジカルイエロー、青の魔法を使うマジカルブルー...
「これが、私たちの新しい力...」、マジカルレッドが感嘆の声をあげる。
「はいはい、感動してる場合じゃないでしょ。みんな、あのはやく化け物を倒すわよ。」とマジカルイエロー。
昔、伝説に名を刻んだ少女たちが、今世界を救いにきたのだ。
マジカルレッドこと、清水純花。 彼女は物語の主人公のようなキャラであり、瞳に輝きを持っている。
天性の美しい瞳と真っ直ぐな気持ちは中学1年生になった今でも変わらない。
マジカルグリーンこと、綾崎莉菜。 彼女は普段は大人しいキャラだが、心の中にはマグマのような情熱を秘めている。
自他共に認めるリアリストだ。
マジカルイエローこと、如月美桜。
目付きは少しキツいが、容姿端麗。
普段から口が悪いが、悪意があるわけではない。
そして、マジカルブルーこと、小林ゆうり。
弱くて泣き虫だっただが、純花に憧れて彼女のようになろうと努力したり、美桜に助けて貰ったりした経験を通して逞しい少女に変化を遂げた。
4人は今中学1年生。
4人の勇気ある行動が今、この世界に奇跡を呼び起こそうとしていた。(続く...)
(※清水純花、綾崎莉菜、如月美桜、小林ゆうりはfinalphaseの初作、『未来への約束』の中に登場するメインキャラクターです。第1話~最終話(43話)までアメブロにて無料で読むことができるので、是非読んでみてくださいね。)