鈴木奏多、西園寺かずと、五十嵐ゆりながフェルドに連続して蹴りとパンチを加える。
「貴様らが我に勝てるわけがない。」、滅び去れ、そう言ってフェルドが黒光りする光線を彼らに放つ。
それは彼らの身体に見事に命中した。
奏多はその攻撃を真正面から受け止めてから、フェルドの顔面を思いっきり殴りつけた。
フェルドの身体が空中で揺れる。
揺れたのは身体だけではない。
彼女の心もまた著しい動揺を見せていた。
「馬鹿な。貴様は今割れの攻撃をもろに喰らった筈。まだそんな体力が残っている筈が...」
「残念だったな。」「人間の心をあまり舐めない方が良い。」
かずととゆりなが声をそろえて言う。
ゆりなが分身して、複数個所から雷を落とす。
「今だ!」
フェルドが怯んだ隙にミーティアたちは一斉に攻撃を放つ。
フェルドは何も言わずに案外あっさりと消滅した。
3人の強い気持ちが彼らにとてつもない力を与えたのだ。
やはり、人間の潜在意識というのは無限の可能性を秘めている。
フェルドの消滅はサーパス一族の破滅を意味する。
ルド・ミンナとゴジパ・ボブジの身体も徐々に光となって消えていく。
「ようやくボンザのもとに行ける...」とルド・ミンナ。
ゴジパ・ボブジは目を瞑りながら言った。
「いつか、きっと、サーパスと人間が分かりあえる時が来るさ...」
3人のミーティアたちはその言葉に静かに頷いた。
ミーティアたちの身体も消滅寸前だった。
フェルドの攻撃を喰らってしまったものに命はない。
かずとの頭には一瞬弟のたくとのことがよぎったが、そのイメージをすぐに取り払った。
争いは新たな争いを生むだけだ。
ゆりなはそのようなかずとの気づかいに心の中で感謝した。
「未来は明るい。サーパスと人間が分かりあえる幸せな社会はいつか必ず実現する。」、奏多はうっすらとした笑みを浮かべながら静かに目を閉じた...