結局、真紀たちは桜木公園には来なかった。
だから、僕はパクシアに頼んで、強行手段に出ることにしたんだ。
もう悠長なことは言っていられない。
真紀たちに、完全な復讐を遂げる。そして、それが完遂した後幽霊として成仏するんだ。
浅野真紀、浅田凛、牧野まどか、加藤沙織、小西友恵、小林真理をパクシアの手によって呼び出して貰った。
この時、僕はパクシアの手によって、無敵の力を手に入れていたのだ。
「あんた、私達を強制的に呼び出しておいてどうなるか分かってるでしょうね?」
余裕をかます真紀の前に勢い良く躍り出ると、彼女の顔面を勢い良く殴りつけた。
「調子に乗るんじゃないわよ。」
それに反応して向かってくる凛、まどか、沙織、そして真理を気を失う程度に蹴り倒す。
友恵は恐怖のあまり震えていた。
作業を完遂すると、僕は馬乗りになって、真紀を何度も殴りつけた。
僕を自殺未遂まで追い込んだ張本人の彼女だけは、どうしても許せなかったのだ。
そのうち、彼女の動きがぴたりと止まった。
「これで復讐は完璧だね。彼女の取り巻きたちも、もういじめなんかしないだろうよ。」
とパクシア。
僕は自分の身体が薄くなっていくのを見て、静かに首を横に振った。
確かに僕はいじめに対する復讐を成し遂げた。
けれど、例え幽霊と言う存在であっても、1人の人間の命を奪ったことに変わりはない。
寂しげに吹く風の中、虚しさだけが僕の心を支配していた。
天国や地獄という概念があるなら、僕はきっと地獄行きだろう。
いじめは、最後まで誰にとっても幸福な結末を齎さないのだ。