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・家庭環境の功罪

 

上条たくとは物思いに耽っていた。自分のこれまでの選択は果たして最善だったのか...

 

他にもっと別の方法があったのではないか。人々の心の中から怪物を生み出さずに済んだのではないか...

 

だが、と思う。そんなことを感が手も意味はない。

 

最早引き返せないところまで来てしまったのだ。

 

久しぶりに叫びの壺を持って外に出ると、通りの家から子供の泣き声が聞こえる。

 

家の中の人間の心を検索する。

 

どうやら不幸が多く取れそうな気配を感じる。

 

「バカ、アホ、その不幸、死ね、俺が奪ってやる。」

 

取り除けなかった不幸が、怪物の姿となって現れる。

 

南瀬ほのか、田中恵理、望月湊音の3人がすぐに駆け付けた。

 

謎の天才少年、一ノ瀬海翔に言われた通りのトレーニングを行ったことが成果として少しだけ現れたのだ。

 

そのトレーニング内容とは、早朝ランニング。

 

海翔曰く「ランニングは戦闘の基本」らしい。

 

海翔は今奨励会という場所で将棋の対局を行っている。

 

奨励会.. それは一言で言えばプロ棋士養成機関だ。

 

全国から将棋の天才たちが集まってくる。

 

小学3年生でそこに入会した彼は、瞬く間に上達して二段になった。

 

運動神経も抜群だった彼は少年サッカーでも才能を開花させたが、小3の終わりに両親から将棋とサッカーのどちらの道に進むのかという決断を迫られ、迷った挙句、将棋を選択したのだ。

 

どちらの道か、という道の前には「プロへの」という言葉が省略されていることは言うまでもない。

 

プロの一歩手前である三段リーグ入りを果たすべく、現在も彼は天才たちとしのぎを削っているのだ。

 

さて、デューグリュックたちの闘いに話を戻そう。

 

目の前の不幸の残骸の様子がいつもと違っていることは、誰の目にも明らかだった。

 

他人から幸福を奪おうという気配があまり感じられないのだ。

 

まるで全てを破壊したいと思っているかのように、青白い光弾を乱射している。

 

恵理はバリアを使って、湊音は剣を使って、攻撃を弾いた。

 

防御に重きを置いているため、身動きが取りづらい。

 

2人が頑張っている間にほのかが不幸の残骸に近づき、マジカルレンズをかざした。

 

母親らしき人物にお尻を叩かれている男の子の映像がそこに映る。

 

それを見た恵理が言った。

 

「そっか。今回の不幸の残骸は周りを傷つけることで自分を満たしてるんだ。普段からこんな仕打ちを受けているから周りにもその苦しみを味わってほしくって...」

 

ほのかと湊音が恵理の方を見る。

 

恵理には目の前の不幸の残骸の気持ちが良く分かる。

 

「私も同じような境遇だから... 今楽にしてあげるね。」

 

心の中で呟く。

 

早朝ランニングをした時の事を思い出す。

 

まだ初めて1週間くらいしか経っていないけれど、それでも以前の自分よりは確実に強くなっている筈だ。

 

精神に力を込める。

 

「マジカルフラッシュスペシャル!」

 

以前の数倍の威力になった複数の弾丸が不幸の残骸に向かって飛んでいく。

 

例によって、不幸の残骸は光となって消え去った。

 

その様子を影から伺っていた白石梨乃は心の中で呟いた。

 

「やっぱりあの子、幸福の戦士としての素質がある。将来もかなり期待できそうね。そう、家庭環境さえ良ければ...」

 

・追伸

この記事は書いている途中に謎の不具合で2回も消えてしまいました(>_<)

泣く泣く頑張って書き直したので、たくさん読んでくれると嬉しいです!