「ここは私たちに任せて!」、倒れている奏多たちに向かってミラクルトウェルブの戦士たちが声を掛ける。
「ありがとう!」奏多はそう言うと強敵ゴジパ・ボブジに立ち向かっていく。
それを見て、西園寺かずとと五十嵐ゆりなも彼のもとに駆け付ける。
人間の醜い感情から生まれた巨大な化け物とミラクルトウェルブの戦士たちが対峙する。
「ミラクルトウェルブ、レッドマジック!」
「ミラクルトウェルブ、グリーンマジック!」
「ミラクルトウェルブ、イエローマジック!」
「ミラクルトウェルブ、ブルー、マジック!」
化け物が攻撃を受けてたじろぐ。
4人の力は以前の数段は強くなっていた。
彼女たちはかつて小学4年生だった時から1日1日立派に成長を重ねていたのだ。
「魔法少女だ!魔法少女がこの街を救いに来てくれたんだ!」
街の子どもたちが声をあげる。
彼女たちの存在のことを魔法少女というのはともかく、彼女たちは子どもから人気であった。
突如化け物と彼女たちの闘いが全国のテレビに映し出された。
本来はテレビでそれを放送する予定はなく、放送事故のようなものなのだが、この偶然が奇跡を呼んだ。
「あの化け物は人間の醜い感情から生まれるの! だから、みんな真っすぐなポジティブな心で化け物がいなくなることを祈って!」
「魔法少女、頑張れ!」
町中の人たちが彼女たちを応援し始める。
子どもたちだけでなく大人たちも。
化け物の色が薄くなってきたのを見て、戦士たちは化け物に最期の攻撃を加えた。
「ミラクルトウェルブ、ミラクルパーフェクトレイズ!」
頭上に穴が開き虹色の光が流れ込んでくる。
その光は以前にもまして、強烈な輝きを放っていた。
化け物は静かに、まるで蒸発する水のように、静かに消えていった。
一方、奏多たちはまだゴジパ・ボブジと闘っていた。
「これ以上人間を傷つけさせはしない!」
「人間の世界は、私たちが守る!」
西園寺かずとと五十嵐ゆりなの声が重なる。
2人の身体が黄金の光に包まれた。
そして、マントのようなものが2人の身体に...
「新たなミーティアが2体も。ソネマめ、余計なことをしやがって。」
フェルドが顔をしかめながら呟く。
「フッ。新たなミーティアか。かかってこい! 俺が真正面から叩き潰してやる。」
ゴジパ・ボブジが自信に溢れた表情で3人のミーティアたちを挑発した...