Bluedogsの結成は1989年。最初のライブは、いまはなき渋谷のYAMAHAのライブ会場の「Doin'」でした。結成時メンバーは、河村隆(vo, g)、松山和男(d, vo)、ミッキー長野(key)、それにわたくし楠木建(b, vo)の4人で、このときは確か30分程度のステージだったと思います。
その後、メンバーが社会人になり、生活が変わったこともあってバンドはしばらく休止状態だったのですが、90年代の終わりにキーボードの文さんこと佐藤文子さんが加入して目黒の「Live Station」で活動を再開。当時僕は国立の一橋大学の本部キャンパスで仕事をしていまして、どこかにキーボードが上手な人はいないものかと探しておりましたところ、僕のゼミの学生だったOzzyさん(Ozzy Osbourneがスキだったのでこう呼んでいた)が近所の国立音楽大学のピアノ科の学生だった文さんを紹介してくれたのでした。仕事仲間の馬場由利子さんもコーラスで参加。
目黒Live Station時代、20年前のBluedogs。馬場(cho)、佐藤(key)、河村、松山、楠木
当時はわりとテクニカルなジャズロックのような曲もよく演奏しておりまして、僕の使っていた楽器も現在のプレシジョン・ベース(=ロックの王道)ではなくフェンダー・ジャズベースでした。気分はマーカス・ミラー。マーカス・マナーの黒いハットをかぶっています。
で、国立音大のピアノ科を卒業した文さんはいったんなぜか銀行員になるのですが、2004年に渡米。The News Schoolで本格的なジャズの教育を受け、卒業後はNYでプロのジャズ・ピアニストとして活躍、もはやBluedogsどころではなくなってしまいました。リーダーの河村隆も同時期に本業でNYに引っ越してしまい、しばらくBluedogsは活動休止となりました。
河村の帰国で活動を再開。しばらくは河村、松山、楠木のトリオでやっていました。ライブの拠点は一定せず、渋谷でやったり、赤坂でやったり。恵比寿のLive Gate Tokyoがいちばん多かったと思います。
トリオ時代のBluedogs