20世紀最大最強のポップ/ロックバンド、The Beatles(ただし最大最強のシンガーはElvis)。その名曲は数知れず。全部が全部とは申しませんが、ざっくり言って録音された曲の4分の1は世紀の名曲ぞろいといえるでしょう。

 

例によって「榮林」にエビそばを食べに行ったところ、たまたま通されたテーブルが1979年にJohn Lennon氏が最後にここで食事をしたときに座ったところで、帰宅して思わず超名盤Revolverを聴きました。この際、僕の選ぶThe Beatles名曲ベスト20をご報告いたしましょう(最初はベスト10にしようかと思ったがさすがに無謀だった)。

 

 

20位:Free As A Bird

Lennon死後にリリースされた編集ものですが、冒頭のブーンというギターの音がたまらなくBeatles。イントロの引っかかり気味のギターが最高。ホントに鳥になって飛んでいるような開放感。たまりません。

 

19位:Honey Pie

McCartneyが(おそらく)ちゃちゃっと創った(に違いない)美メロ。流れるようなコード進行。天才の天然素材を生かした名曲。

 

18位:Dizzy Miss Lizzie

Twist & Shoutもイイが、こっちのほうがLennonの暴力的なキレが強く出ていてこちらを取りました。ピュアなロックンロール。LennonのElvisに対する尊敬の念が色濃く出ているのもイイ。

 

17位:Happiness Is A Warm Gun

歌詞、メロ、構成すべてにおいてLennon独自世界。Aメロのコード進行が大スキ。あと、終わりのほうの"Happiness is a warm yes it is--guuuuun"の歌いまわし。これ最高。死にそうになる。

 

16位:While My Guitar Gently Weeps

サビのメロがとてつもない。Aメロからはまったく予想できない究極美メロが突然出てくる。これ、ほんとにスゴいですね、ええ。

 

15位:I Feel Fine

単にポップなだけでなく、疾走感がとんでもない。Bluedogsでもヘヴィーにアレンジして演るのですが、盛り上がること甚だしい。

 

14位:You've Got To Loose That Girl

この時期のMotown志向の名曲。前サビから自然なAメロを経てサビ、これだけでもスゴいが独創的なブリッジがまたイイ。そして何よりもあのコーラス。エンディングまでコーラスが異様にイイ。

 

13位:You Never Give Me Money

McCartneyの才能が顕著に出た遊びたっぷりの名曲。こういう曲をつくれる人は他になし。構成もイイが歌いまわしが最高。同系統のRockey Racoonもそうなのだが、歌詞とメロのマッチングが素晴らしい。意図して出てくるものではない。偶然完全。すなわち天才。

 

12位:Drive My Car

Motown的R&B系の曲だが、それにしてもメロが独特。ギター一本で歌ってみると、メロの異様さがよーくわかる。黒人にはない黒っぽさ。ベースの強いハネがたまりません。

 

11位:Help!

いきなり歌が始まるというのが同時代的なBeatlesの衝撃だったということですが、この曲はその典型。AメロからBメロへの流れる展開。曲としての完成度が尋常でない。最初から最後まで完璧に構成されている。

 

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10位:She Loves You

世にこれほどキャッチーな曲はない。

 

9位:A Hard Day's Night

最初のギターのコード一発でノックアウトされた。疾走感、楽しさ、ポップでキャッチ―、コンパクト、パワフルなコーラス。ライブ時代のBeatlesのイイところが全部詰まっている

 

8位:Ticket To Ride

不思議なメロ。独自の余韻。それでいてヒジョーにロック。特筆すべきは凝ったコーラス。Bluedogsでもよく演奏するのですが、歌っていてこれほど気持ちイイコーラスはございません。

 

7位:Till There Was You

超絶美メロ。ありえないコード進行。よく家でギターで弾きながら歌っておりますが、ホントに気持ちイイ。

 

6位:I Saw Her Standing There

ロックンロールのヴォーカルとしてもMcCartneyはまごうことなき天才。とんでもなく歌が上手い。その美点がいちばん深く味わえる曲。とくにブリッジのぐいぐいくるノリは極上至極。

 

5位:Come Together

とにかくあのベースにはぶっ飛んだ。かっこいい!これが引きたくてBluedogsのライブでもよくやらせていただいております。

 

4位:Nowhere Man

最高のフォークソング。Lennon/McCartneyの完璧なコーラス。曲としても一切無駄がない。天才の炸裂。

 

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3位:Sexy Sadie

完成されたLennonの精神世界。コード進行が絶妙。それに乗せたシャウトで昇天!南無阿弥陀仏。

 

2位:I Want To Hold Your Hand

子どものころ、最初にシビれたのはこの曲。衝撃的なまでにポップ。女の子とつき合う楽しさを完璧に曲にしている。いったんブリッジで落ち着かせて(またこのコードが絶対思いつかない天才個所)からの爆発的な盛り上がり。緊張と弛緩と緊張の芸術。

 

1位:And Your Bird Can Sing

私見ではこの曲にBeatlesの素晴らしさが凝縮している。出だし一発で持っていかれるギターのリフ。ハネて歌いまくるベースライン。美メロと美ハーモニー。BメロのLennon全開のギターのバッキング。それでいてあくまでもコンパクトであっさり。とりわけ第3コーラスの凝りに凝ったハーモニーとその裏でのベースの2音づつの下降フレーズ。これこそがBeatlesの最高瞬間