7:00過ぎに仕事場に入り、授業やなんだかんだの仕事を終え、14:30に仕事場を出て(さすがにこの日は上がりが早すぎた。普段は16:00ごろまできっちりと仕事をしています。念のため)ジムに行き、筋トレとストレッチとプールの後にサウナに入る。

毎日このルーティンに沿いまくりやがった生活をしているわけですが、ド中年諸君におかれましてはサウナの中で何をしていますでしょうか。ま、もちろんサウナに入っているだけでとくに何もしていないわけですが、問題はアタマの中。僕は12分入ることにしているのですが、、そう簡単に無念無想の境地に到達できない身としましては、何かをぼんやりと考えるしかないわけです。

「民主主義のコストとしてのポピュリズム」といったテーマはサウナの中では重過ぎます。12分では足りませんし、だいたい暑くて仕方がないのでそこまで頭が回らない。そこで無難なテーマとして「仕事の負荷を平準化するような一週間の段取り」とか「最近会った面白い人についての回想」(先日仕事で久しぶりに「タクシー王子」こと川鍋氏に会いましたが例によってめっぽう面白かった)といったことについて考えるわけですが、先日、僕のサウナ人生の中でも最高といってよいテーマを思いつきました。それは「ベイスターズのオールタイムベストメンバーの選出」。

生まれこそ東京都目黒区ではありますが、僕は小学校高学年から神奈川県民でありまして、プロ野球といえばベイスターズ(かつては大洋ホエールズ)。このチームのファンは「優勝するに越したことはないけれど、それはそう簡単なことではない」という前提で応援するという上品極まりない美点を有しておりまして、その辺が神奈川らしくてイイね!

前世紀はしばしばハマスタにも観戦に行きました。絶対のエース・ピッチャーもホームラン・バッターもいないのに、マシンガン打線が流れに乗って打ちまくり、継投で逃げ切るという勝ちパターンも神奈川&横浜の風土にマッチしていて大スキでした。

1997年だったか、奇跡の38年ぶりの優勝&日本一のときは、僕にしても生まれてこのかた経験したことがない出来事だったので大いにハッスルしまして、しょっちゅう駅の売店でスポーツ新聞を買っていました。日本シリーズの優勝決定戦は、当時近くに住んでいた河村ターチの家にテレビを観に行ったものです。

これでお腹一杯になり、その後は興味関心をあまりそそぐこともなく、今世紀に入ってからは選手の名前もさっぱりわからなくなっているので、僕がよく知っている20世紀の主力選手を中心にベストメンバーを組みました。発表します。

1 石井:攻走守三拍子そろったベイスターズらしい選手。
2 高木(豊):それ以上に攻走守三拍子そろったミスターベイスターズ。


この人がその人。高木豊。いちばん好きな選手だった。
 
3 ローズ:とにかく頼りになった。
4 筒香:この人はよく知りませんが、最近活躍しているスゴい4番ということで選出しました。
5 パチョレック:インテリで温厚かつ上品な紳士。ガツガツしていないのにガンガン打つ。ホームランよりも2塁打というベイスターズらしい選手。


ジム・パチョレック。ミシガン大卒。マジメなアメリカ人。トランプには反対していると思う。

6 ポンセ:チャンスに強い打点王。


カルロス・ポンセ。スーパーマリオに似ていると言われていた。


7 長崎:フォームが独特でカッコイイ。草野球をやるときはこの人のマネをしていた。


長崎慶一。首位打者になったときはうれしゅうございました。

8 基:捕手もできる(らしい)ということで選出。昭和の職人。味わい最高。谷繁は打撃が悪いので好きではなかった。


基満男。何とかしてくれる人。
 
9 投手は先発遠藤、中継ぎ斉藤(明)、抑えは言わずと知れた大魔神・佐々木。万が一佐々木が打たれたら平松を出す。遠藤一彦投手は流麗なフォームがヨコハマらしかった。ガラスのエースにしてカミソリシュートの平松政次投手は、15年ほど前にシンガポールのチャンギ空港でお見かけし、握手をしていただきました。

控え選手は以下の通り。
屋鋪:絶対の守備力と走力。勝っていたら7回ぐらいから長崎に代える。
田代:長打期待の代打。松原は暗くて好きではなかった。
ミャーン:絶対の安定感。どうしてもヒットがほしいときの代打。
高木(由):代打の切り札。勝負強い。神奈川中西部のテイストを体現した人。渋い。


フェリックス・ミャーン。名前の通り猫のような人だった。独特のフォームでヒットを打ちまくった。とにかく三振をしない。

監督は権藤博。当然ですけど。ジェネラルマネジャーは関根潤三にお願いしたい。当たり前ですけど。

以上、12分でまとめたベスト・ラインアップでした。サウナの中で考えるテーマとしてこれ以上のものはないと断言します。