土曜日朝の経済ニュース番組、 BSジャパンの「日経FTサタデー9」、このところうまくスケジュールが合わず2ヶ月ほどご無沙汰していたのですが、久しぶりに登板することになりまして、テレビ東京の新社屋に初めて伺いました。これまでは神谷町の昭和のイイ香りが漂うスタジオだったのですが、六本木グランドタワーのやたらと近代的な新スタジオでの収録となりました。


これがそれ。広く奥深い。セットもウッディでクリーンな感じ。



調整室。007の映画に出てくるような秘密基地フィーリングでイイね。


この番組は「日経FT」というぐらいなので、マクロの政治経済や直近のマーケットでの動きに関わるニュースが多く、僕の仕事の領域は個別企業の経営というミクロの問題なので、僕の関心や考えにジャストミートするニュースはあまり出てこないのですが、今週はDeNAのキュレーションメディア事業の一時停止というニュースがありまして、これについては僕にわりと意見がありましたので、ちょいと長めにコメントいたしました。


住吉キャスター、西野アナウンサー、今週のゲストのイェスパー・コールさん。


近々予定されている安倍首相とプーチン大統領との会談を受けて、特集のコーナーの話題は対ロシア外交でした。ここで登場したロシア政治専門家の畔蒜泰助さんがお話になっていたことが面白かった。

北方領土の返還交渉がそう簡単にうまくいかないのは当然にして当たり前の話なのですが(国後島と択捉島は、オホーツク海を拠点とするロシアの安全保障政策からしてよっぽどのことがない限り返還はありえないそうで、とくにこの二つの島の間にある国後水道というところが原子力潜水艦の通り道として決定的に重要な意味を持っているらしいんですね、これが)、ロシアの政治的リーダーの中で最も親日的というか、少なくとも北方領土問題に一定の関心を持っているのはプーチン大統領ただ一人だそうでして、もし北方領土問題が部分的にも解決されるとしたら、それはプーチン大統領との交渉でしかありえないというのが畔蒜さんのご意見でした。