僕が所属する芸歴30年のロックバンドBluedogsが先日いつもの渋谷テイクオフ7でライブをやりました。

Bluedogsのコンセプトはアマチュアバンドの王道を行くものでありまして、すなわち「やっている方が一方的に気持ちよくなるバンド」。我々はライブにわざわざお越しいただけるごくごく少数のお客様のことを「犠牲者の方々」とお呼びし、崇め奉っている次第です。

今回もごくごく少数の犠牲者の方々にお集まりいただき、その方々の尊い犠牲のもとに、1時間ほど一方的に気持ち良くしていただきました。犠牲者の屍の上を邁進し続けること30年。これからもこの調子でアマチュアリズムを突き詰めていきたいと思います。

せっかくのお休みのところわざわざお越しいただいた犠牲者の皆さま、まことにありがとうございました。今後ともひとつご贔屓にお願いいたします。














ただ、今回は少しばかりアマチュアリズムの度合いが過ぎたようでございまして、反省点があります。どういうことかというと、自分たちが一方的に気持ち良くなりたいばかりに、気持ちよくなれそうな曲を詰め込みすぎました。

Bluedogsがライブをやるときは二つのパターンがありまして、今回のように純粋なトリオ形式でやる場合と、昨年の冬のライブのようにオルガンを入れて4人編成の拡大版でやる場合がございます。拡大版Bluedogsでは、わりと歌ものとかジャズロックっぽいものをやるのですが、今回はオルガンなしのトリオ。

トリオならではの気持ちよさ(あくまでもやってる方の気持ち良さで聞いている方の気持ち良さではないことに注意)は、ストレートなロックでガンガン押して行くところにございます。

今回のライブではそういう曲ばかりを集めて徹底的に気持ち良くなってやろうと意気込んだわけございまして、ジッサイに気持ち良かったんですけど、結果的にハードな曲に明け暮れることになって、終盤では疲労困憊、指が自分の思い通りにならず、演奏が乱れに乱れてしまいました。さすがに50代ともなると、体が心についていけないこともあると知りました。

次回の冬のライブは4人編成でやる予定です。今回の反省を踏まえて、体に無理がない選曲を心がけることにいたしましょう。