今回のLAでの仕事の目的のひとつはRIA (Registered Investment Advisor)の経営者やFAに、顧客の視点で見たときのDFAの特徴や競合他社との違いについてインタビューをすることであります。DFAはinstitutionalとretailのビジネスが半々ぐらいで、後者はかなり絞り込んだRIAを通じてエンド・クライアント(=個人投資家)に商品を提供しています。


で、いくつかのRIAを訪問して経営者の方々と議論をすることができました。そのひとつがビバリーヒルズのLourdMurrayというRIAです。






LMはわりとビバリーヒルズ・ビバリーヒルズしたファームで多くの映画やスポーツの世界で成功した人々を多くクライアントに抱えています。お話を伺ったのは創業経営者のBlaine Lourdさん。


この方がその方。


Lourdさんは会って話をすれば一発で分かる「叩き上げ」オーラが出まくっている経営者でした。RIA/FAの立場からすれば、DFAが開発・運用する商品そのものよりも、リレーションのあり方のほうが重要な価値の源泉になるということがよくわかるインタビューで勉強になりました。なによりもLourdさんの深みがある人格に強いインパクトを受けました。年季の入ったその道のプロに共通する何かは古今東西変わるものではございません。


で、次の向かいましたのがAbacus Wealth Partners。LourdMurrayはわりと伝統的な感じでしたが、Abacusはかなりぶっ飛んだ先鋭的なRIAです。創業者が"It's not about the money"とか"The cure for money madness"という本を書いているぐらいでありまして、「カネよりも人間らしい健全な生活。カネにわずらわされない生活を送るためのアドバイス」がコンセプトのわりとローテンション系RIAでした。



こちらがエントランス。レセプションの女の子がファンキーな人で、オーガニックなカフェラテをいれてくれました。




それほどおおきくないオフィスなのですが、いたるところにグリーンが。




Abacusというのは日本語で言うと算盤のことです。写真ではよくわかりませんが、木製の大きな算盤が壁に飾ってありました。アナログでオーガニック。





スタッフは奥の方のように立ったままデスクに向かっている人が多かった。




そのコンセプトからしてなるほど…なのですが、ヨガの専用ルームがオフィスにありました。東洋的な価値観を持っている方が多いらしく、FAの広告をアメリカの仏教専門雑誌にだしているそうです。




こちらがインタビューをした経営者のJD Bruce氏。「カネに縛られる人生は最悪!カネはどうでもいい。アドバイザーに任せたほうがイイ。そこに僕たちの仕事がある」。イイね!


これがヒジョーに面白い人で、インタビュー中、こっちはソファーに座っているのですが、ずーっと小さなスケボーのようなものに乗って部屋をあっちに行ったりこっちに行ったり、くるくるスピンしながら話をするんですね、ええ。「動き回っているほうがリラックスしてアタマがよくまわってイイ議論ができるから……。当然ですけど、当たり前ですけど」とのことでした。

ちょうど昼ごろだったので「サンドイッチでも食べてく?」ということになり、社員の皆さんと一緒に給食のオーガニックなサンドイッチをいただきました。この会社は給食があるのもイイ感じ。



JDのオフィスの窓際にはこんなサインボードがありました。