この日の仕事は出張で、二つの現場の連続で、朝早くから家を出て、
新幹線に乗ったり、タクシーに乗ったり、
タクシーに乗ったり、新幹線に乗ったり。

新横浜に帰着して、さすがに疲れてお腹もすいた。
駅ビルにある焼き鳥屋、お茶をコップで飲みながら、
焼き鳥10本食べました。

疲れたハゲの中年が、一人で焼き鳥食べている。
阿佐田哲也の文庫本、片手に食べる焼き鳥は、
不味くはないが、うまくない。

そうしたよくある日常で、ぼんやりつらつら考えた。

あらゆることにガマンがきかず、どちらを選ぶか迷ったら、
迷わずラクな方へ行き、無駄に芸暦二十余年、
それでも何とか世の中と、折り合いつけてやっている。
結局なんにも果たせてないが、それでもスキでやっている。

流れ流れて五十年、気づいてみれば半世紀、
ユルユル生きてる日常が、奇跡のように思われて、
どこに向けてか定かでないが、感謝をしたくなりました。