で、リハスタのあとにベーイケで先日ここにも書いたSadowsky NYのJB(ジャズベ。またの名をジャンズベ。ジャズベースのこと)を試奏しに行ってみました。



これがそれ


さすがにこのクラスともなると、弾きやすいですね、ええ。弾いてみてよく分かったのですが、ローポジションからハイポジションまで、音が異様にイーブンというかフラットであります。フツーは高いポジションになると、音がバタつくのですが、そういうことは一切なし。どこでも一様に深い音が出ます。12フレット辺りでスラップすると、「打てば響く」という言葉の意味が分かったような気がしました。弦のリアクションが異様によろしいのですね、これが。弦高は激低なのに・・・。しかも重量が軽い。


色も白でありまして、白JBというのは、僕の(勝手に)師と仰ぐジェリー・バーンズと同じのお気に入り色であります。ただ、60年代のJBのレプリカなので、指版がローズなのがいまひとつですな。僕はJBは、つーかベース全般にメイプルの指版がスキなのですね、ええ。


音も80年代のSadowskyのヌレヌレのドンシャリ一本やり、弦鳴りひとすじというものではありませんで、プリアンプをオフにして、パッシブベースとして弾いても、実にまろやかで深いジャズベの音がする逸品でございました。


価格は中古で約40万円、新品で買えば、ま、70万円ぐらいはすると思うのですが、値段は別にしても、たいして欲しいとは思いませんでした。なぜかというと、いい音はするのですが、決してイイ音ではないのですね、これが。


たとえばこのJBのプリアンプをオンにしてスラッピングで弾くと、それはそれはビチビチっという音が出るわけですが、それはあくまでもプリアンプがつくっている音なのですね。一方の僕のプレベはというと、指でつくるビチビチ音なわけであります。強く引けば、弦が物理的にピックアップにあたりまくり、イイ感じのロックなビチビチになるというなりゆきです。


いい音はイイ音にあらず。あくまでも弾きにくいプレベで、イイ音を追求していく所存であります。それにしても、プレベって思いっきり弾くと、太い音がでるものですねぇ。イイね!