どうでもイイ話ではありますが、「80年代(の音)はコンプレッサーの時代だった」というのが僕の持論でありまして、その究極を中山美穂のAngel Heartsというアルバムで聴くことができます。



Angel Hearts (1988)


カンベンシテ!というほどの駄曲ぞろい。しかし!このコンプ・サウンドは歴史的な証言として価値がありますぞ。もう、コンプかかりまくり。異様にフラットな音であります。で、中山氏のヴォーカルが、天然のリミッター効きまくりのペラペラなものでありまして(しかしこの人は歌がヘタだね!)、これがイイ感じでコンプ・サウンドに溶け込んでおります。


1曲だけ、「ウィッチーズ」という曲(このギターのコンプはとりわけ深くかかっている)はけっこうイイ感じのメロでありまして、同じ80年代の日本を代表するポップ・バンド「さっちゃん&ENST」のバージョンがあったらちょっと聴きたくなる程度にはイイ曲です。前編これ打ち込みのコンプサウンド。コンプの効いたベースが昆布のようです。


それにしても「さっちゃん&ENST」の"Night Train"、これイイ曲ですよね、ホント!日本のポップス史に残る名曲だと思うのですが、ま、さすがにCDは未発売。仕方ないから、僕が口ずさむことにします。あのAメロ、Bメロ、そして流れるようなサビ!またライブで聴きたいものですね、ええ。ボーカルのさっちゃんは花王、ベースの中村氏は旭硝子でご活躍とのことですが、ビジネス(ウー)マンやってるバヤイじゃないよ!すぐにでもライブをやって"Night Train"だけ5回ぐらい演奏してもらいたいと思います。