えー、昼寝というのはイイものですね。体全体から疲労が抜けていくようななんともいえない気持ちになりました。


さて、近所のスーパーに9ボルトの乾電池を買いに行きました。9V電池というのは日常の家電製品ではほとんど使わないのですが、楽器周りの電源としてはよく使うのですね、これが。


BluedogsというMAMいバンドで僕が使用しているベースはMusicMan Stingrayでありまして、これにはプリアンプが入っております。ですから9V電池を使用します。で、今回9V電池を追加的に必要としたのは、昔使っていたエフェクターをあらためて使ってみようかな、と思い立ったからでありました。


いうまでもなく僕はエフェクターには興味がないほうでありまして、20数年の演奏歴にもかかわらず持っているのは3つだけ。BD活動再開後のリハスタでも、エフェクターは使っていませんでした。ベースというと使う人がいちばん多いのはリミッターもしくはコンプ(コンプレッサー)でありますが、これは僕には必要なし。デカイ音を思いっきりストレートに!というのがMAMロックの基本なので、手元でコンプをかける意味なし。リハスタのアンプについているリミッターも解除。


それにしても80年代の音づくりというのは、いまにしてみると、過剰なまでのコンプ・サウンドであったことよ・・・。日本の歌謡曲でもファンクっぽいポリリズムを取り入れた曲が多くありましたが、コンプの効き過ぎで音が完全につぶれて。ベースもギターもまるでシンセサイザーのような音になっていましたね、ええ(その極端な例を中山美穂の"Angel Hearts"で聴くことができます。これぞ悪い意味で究極のコンプ・サウンド!)。


で、エフェクツ否定派の僕が所有しているエフェクツといえば

これらがそれら。右からサドウスキーのアウトボード・プリアンプ、ロジャー・メイヤーのディストーション"Voodoo Bass"、DODのエンベロープ・フィルター。


サドウスキーのプリアンプはいちばん古くて20年以上前に無理して買いました。その頃はパッシブのジャズベを常用しておりまして、マーカス系の濡れたドンシャリの音がちょっと欲しくなった時期に入手。MusicManにつなげても、ソロのときとかはハイがブーストされてまあまあイイ感じであります。


ディストーションはイギリス人の手工品であるだけに、ウォームかつえげつないほどファットな音が出ます。気分はティム・ボガードなのですが、あまりにえげつないので、3ピースのここ一番のところや、ざっくりとしたリフで使うのが精一杯でしょうな。ロジャー・メイヤー氏はジミヘンのサウンドエンジニアだった人です。ま、トリオのロック以外では使い道はなさそう。



英国の手工品の匂いがプンプンする裏面がイイね!


"Voodoo Bass"は現在もバージョンアップしたバージョンが発売されているようですね。これ、20年近く前の当時でも2万円か3万円ぐらいしたように思うのですが、中を明けてみると・・・



ご覧の通り、スッカスカ。この辺が大英帝国のアナログ感覚溢れるところでイイね!


で、いちばん新しいのが15年ほど前に購入したエンベロープ・フィルター。当時の僕はスラップの速度を上げるという業務上の必要性に迫られていまして、それまでは親指を上に向けるというフツーのフォームでスラップしておったのですが、親指を下に向けたフォームで手首を回したほうが早く打弦できるのではないかという仮説に基づき、そういう弾き方をしている数少ないベーシストのうちフリー氏(レッチリ)のフォームを研究しようということになったわけだ。


で、フリーの教則ビデオというのが当時でておりまして、これで勉強したのですね。このビデオ自体は、フリーの演奏者としての哲学や情熱ばかりがアツくアツくが語られるという不思議な「教則ビデオ」だったのですが、その中で氏が「俺はDODのエンベロープ・フィルターを使っている!スゲーファンキーな音がでる!こいつはファンキー・スタッフだ!」と語り、気もちよさそうにファンクしていたので、衝動的に購入しました。確かにかけるだけで気分はフィラデルフィアに直行できます。


DODのエンベロープ・フィルターをベースにつないで、ひとりPファンク大会を開催しましたことを謹んでご報告する次第です。