えー、おかげさまでWestlakeは絶好調でございまして、このところ帰宅してから音楽イノセンに余念がありません。このスピーカーは超モニター系でありまして、レコーディングされたとおりの音が出てくるのに驚かされる今日この頃です。
この日はロック系を中心に選曲し、自宅レコード・コンサートと相成りました。
ロックの素晴らしさとは何か。僕は幼少の頃から聴き込んでいるわけですが、その本質を一言でいうと「射精感」ということにつきます。下品な表現で恐縮ですが、そうとしか言いようがない。徐々に興奮していって、ツボにはまるとイク!という射精感が押し寄せてくる。その直後によどみなくただよいまくりやがるやるせない気持。これこそがロック・ミュージックの醍醐味であります。
で、ディープ・パープルでありますが、いま聴いてみると、これはけっこう大人のロックですね、ええ。再結成したあと、オリジナル・メンバーズでKnockin' On The Back Doorという曲がA-1に入っているアルバムを、たぶん80年代の終わりにリリースしたのですが、このとき僕はオーストラリアのメルボルンにしばらくおりまして、そこで聴きこんだのを昨日のことのように覚えております。3曲目にNobody's Homeという曲が入っていまして、DPお約束のギターとベースとオルガンがユニゾンしていくかっちょイイリフレインの曲なんですね、これが。ペイスがいつものようにシンコペを気持ちよく入れながら盛り上げていき、はい、どーぞ!という感じでユニゾンのリフに入るのですが、その後ろで曲を推進していくペイスのタイト!な4ビートを聴いていると、イキそうになります。しかし、イキそうでイカナイというのがDPの大人ロックの所以なのですね。この辺の微妙な興奮感を楽しむのがDPの正しい聴き方だとみた。
はっきりとイカせてくれるのが、なんといってもAC/DC。抜群の射精感を得たい方におすすめの曲のが、For Those About To Rock。これは確実にイケます。あとLet's Get It UP。これもイケてる。
ただし、AC/DCが凄かったのは、初代のヴォーカリスト、ボン・スコットの時代。僕はこの人が大スキでありまして、仕事場の片隅にポスターをはってあります。ま、天才だから仕方ないのですが、早く死んでしまったのは悲しいことでありました。
Bon Scott (1946–1980)
これぞイイ顔!
ボン・スコットのヴォーカルはまさに失踪する悲しみ。ある意味モーツアルトに共通するものあり。話は変わりますが、Westlakeはクラツシツクもけっこうイイね!ということが分かりました。これまた大スキなカール・ベーム指揮、マウリツィオ・ポリーニのピアノのウィーン・フィルハーモニック・オーケストラによるモーツアルトのピアノ協奏曲23番を聴いたところ、あまりに美しくて、美疲れしました。
話を戻しますが、スコット歌唱のAC/DCの名曲、たとえばRiff RaffやHigh Voltage、If You Want Blood (You've Got It) といったところは、前戯ナシですぐにイケます。極めつけがWhole Lotta Rosie。この曲はライブ版で聴くよりもスタジオ録音のほうがライブ感があってスゴイのですが、始まるやいなや即射精間違いなし。しかも途中で何回もイカしてくださいます。高校生の頃は、Whole Lotta Rosieを聴き終わると、ヨダレと涙で顔がぐちゃぐちゃになったものですが、43歳のMAMになっても、まったく変わらずヨダレと涙のエンディングを迎えることができます。ロックの快感に年齢は関係ないのですね、ええ。
これぞロック!至福のイノセン!イイね!イイね!イイーネスト!