営業車プリウスの定期点検でトヨタ・トヨペット店に行ってきました。ひととおりみてもらって30分でスカッと終了。営業車なので、イイ感じで側面や角をブツけて凹ませてある(営業車チューン)のですが、それを修理したら40万円ほどかかるとのこと。即座に意思決定をし、営業車チューンを維持することにしました。


待ち時間の間に、いくつかの車種のカタログをパラパラと閲覧していたのですが、イヤー、トヨタのクルマはどれもこれもカッコ悪いですね、ええ!とくに内装のカッコ悪さはピカイチ!「プレミオ」とかいう高齢者向けのセダンの実車がおいてありましたが、このクルマの内外装のカッコ悪さというのは、もはや21世紀の金字塔といってもよい。僕のプリウスもカッコ悪いですよ、マジで、とくに内装。


だからといって、僕はトヨタ車に不満どころか完全に満足しているわけです。機能的にはもう最高。いまの時期なら、都心をちょろちょろ走っているのにリッター26キロの燃費は楽勝。品質にしても、絶対壊れない仕掛けが満載。ノーストレスの極致であります。

あれだけお金をかけてよってたかってクルマをデザインしつくっているのですから、ま、トヨタは英知を結集して、人知を尽くして、わざとカッコ悪くしているのでしょうね。プレミオにしても、あれだけカッコ悪く仕上げるには相当の投資をかけているとみた。


そうした「練り上げられたカッコ悪さ」が、絶対の機能品質、使い勝手のよさとあいまって、絶妙のトヨタ的世界を構築し、これが唯一無二の顧客満足に落ち着くというなりゆきでございまして、考えてみれば、カッコいいクルマなんて、つくるのは簡単なわけで。わざわざカッコ悪くするほうがずっと難しいですよ、間違いなく。


ディーラーでの顧客接点のつくり込みも抜群!質実剛健を絵に描いたような接客。信頼感のかたまり。遊びは一切なし。真面目な生活者のるつぼ。


このカッコ悪さは明らかに成熟の現れでありまして、カッコよくて、イイね!