David Sanbornのライブ・アルバムにStraight to the Heartというのがありますね。この中にMarcus Millerの名演奏が聴けるRun for Coverという曲が入っているわけですが、このベースのフレーズを初めて聴いたときにはビックリしたな、もう!

David Sanborn
Straight to the Heart

フレーズがすごいのはもちろんとして、僕が感心したのはあの音!ドンシャリのサウンドはスキではなかったのですが、この演奏を聴いて、なるほど・・・と、コンプがびっしり効いたドンシャリの必然性を感じ入った次第でした。


湿った、というよりも、はっきりと濡れた音、雨が降ったあとの舗装道路の表面みたいな音色。それでいてひっかかりが満載でファンキー。ギターのHiram Bullockの音もまた濡れ濡れのユルユルであります。


その後映像でもこのセットのライブを見たのですが、画面まで濡れ濡れでCD以上に興奮するものでありましたことを申し添えます。それにしてもあのビデオはかっこよかった!


Hiram Bullockといえば、10年以上前だか、Blue Noteが以前の場所にあったとき、彼が日本にツアーに来たのですね。僕はハイラムはそれほど関心なくて、サポートのWill Leeを一度みてみたくて、ブルーノートに行ったわけです。で、すぐ近くにSmokeyといいうソーセージのレストランがあったものでして、僕はここがわりと好きで、この日もライブの前に一緒に行ったターチとソーセージを食べつつ時間をつぶしておりました。すると、ハイラム氏がその店の前を通るのが見えたのですが、ビデオの映像と違ってユルユルのメタボリックなおっさんでした。


24丁目バンド時代から聴いておりますが、この人の音は特徴ありますね。でも、それだけ?という気もするのですが・・・。