仕事場が隣の隣でありますしんちゃんのブログ を読んでいて、大変なことを思い出させていただきました。それはポール・マッカートニーの名曲中の名曲、Maybe I'm Amazedであります。


これは本当にバラシース!でイイね!でありまして、僕はリアルタイムでこれを聴いたとき、その足でお小遣いを握り締めてレコード屋に走っていき、シングル盤(ドーナツ版)を買ったものです。この曲を聴いたときの衝動と衝撃は凄いものがありました。As スゴイ as "Just Pretend" in Elvis on Stageといっても過言ではありません。


彼のブログには、「マイケル・ジャクソンとくだらないコラボをしたあたりから,この人の才能はどんどん枯渇していくのだが・・・」という記述がありますが、僕も完全に同意であります。


ポール・マッカートニーは天性のソングライターであるだけに、基本的に自分のクセ(ドラムやベースの演奏でいう「手癖」)の自然な展開で曲をつくることが多いように思います(日本でのこの種のソングライターの例としては桑田圭祐)。で、この手癖が強烈にオリジナルというのがこの人の才能の中身であります。


Silly Love Songs(それにしてもこの曲のベースラインはバラシース!リフレインなんですけれども、一周がやたらに長く、パターンのようになっているのですが、でもリフだという代物)やGoodnight Tonight、My Love、Jet、Another Dayなどは、手癖が完全にイイ方向で曲になった例。ところが、Let 'Em In、Listen to What the Man Said、No More Lonely Nights、Say Say Say、C Moonといった曲は、手癖が悪い方向に流れてしまった例なのでは。ネコパンチ!(それでも十分に美メロではあるが)


ところが、Maybe I'm Amazedは手癖が炸裂しただけではない、なんか長時間かけて発酵したものが突然曲になって現れた、という感じの名曲なんですね、これが、ええ、いや、マジで!


Maybe I'm Amazed 、なぜかこの20年ばかり存在を失念しておりました。しんちゃん、サンクス!