ところで話は変わるんだけどさ、野球の何とかという世界大会で日本は韓国に勝ちましたね。ラジオで聴いていてかなり面白かったのですが、この面白さは明らかに国別対抗戦だからでしょう。今のところ、というか今後もたぶん半永久的に、人間統合の最上位の概念はやはり国家に尽きるのでしょうね、ええ。幸か不幸か(たぶん幸だろうが)、世界市民とか宇宙船地球号とか人類皆兄弟とか、そういう話は、考え方としては正しい局面(環境問題など)も十分にありますし、いつもアタマの片隅においておくべきことでしょうが、統合の単位としてはあまりにも脆弱ですね。


ところが僕は(テレビをみないということを差し引いても)この前の冬のオリンピックにはほとんどまったく関心がなく、個人的に冬季イノセン・オリンピックにかまけていたわけですが、これがなぜかというと、競技として僕にとってはさっぱり面白くないからなんですね。自分でも冬のスポーツはやらないということもあるのですが、それにしても、スピードスケートとかカーリングとかフィギュアとかスキーとか、しょっちゅうワールドカップその他国際大会はやっていると思うのですが、普段から興味をもってみている人はどの程度いるのでしょうか。少なくとも僕にとっては、フィギュアは退屈で面白くもなんともないのですね。ジャンプとホッケーはかなり面白いのですが、それ以外はいくら4年に1回の国別対抗戦でも、メダルを取ろうが取るまいがもうどうでもいい。それに比べて野球は競技としてルージュやバイアスロンよりもはるかに面白いので(僕にとっては、ですよ)、国別対抗戦はこれからもやって欲しいと思います。


話は飛びますが、僕はマラソンもみていてさっぱり面白くないんですが、結構人気がありますよね。これはフィギュア人気と同じように、僕にはヒジョーに不思議なことです。それにしても、フィギュアってホントに面白いの?荒川静香って誰?(って、知っているのですが。金メダリストですよね。)


ゲロがでるほどキライなのが「感動をありがとう!」というフレーズ。バカじゃねえの?そんなことしか感動することないのかよ!?人に感動させてもらってどうする!?もっと能動的に感動しろよ!オレは下手なテニスで自分のボレーが決まった時の方がよっぽど感動するね・・・、と無意味に攻撃的な気持ちでいっぱいになります。


あと「自分へのご褒美」とかいうフレーズ。ま、好き嫌いの問題に過ぎませんが、こういうことをいっているやつ(往々にしてバカ女)に限って骨の髄まで怠け者であることが多い(ような気がする)。


「クリスマスってステキな気持ちになる・・・」とかいっているやつ(いるのかな?いるよね、やっぱり)。クリスチャンをなめるなよ・・・。


などなどこういう自分がキライなことに直面すると、今から15年ぐらい前までは意味もなくきちんと怒っていたものですが、最近は中年の自覚というか、けっこう温厚になってきまして、

キライなやつ「感動をありがとう!」

ケン「よろしいですね」

キライなやつ「この前思い切ってこれ買っちゃった。自分へのご褒美、って感じで・・・」

ケン「イイねー」

キライなやつ「でさ、クリスマスだからかな、特別な気分がしたの・・・」

ケン「結構ですね」

と、まあ、こういう大人の会話ができるようになりました。20年前だったら、殴りかかってただの無法者扱いされていたと思うのですが。ネコパンチ!


ここでナイスなフレーズ。僕の盟友にY倉氏という同業者がいるのですが、あるときに僕があることに対してヒジョーに立腹しておりました。そうしたらそれを聞き及んだ氏が僕に言った言葉:

「怒っちゃいけない。そういうときは、悲しまなきゃ」


これ、大変にお気に入りのフレーズでありまして、それ以来僕はアタマにくることがあると心の中で、

「怒るな、悲しめ」

とつぶやいているのであります。