ってなワケでこの前の話の続き。
楽しんでくれているようなのでこの調子で書いていきますね。
先日書いた記事の秘話もいくつか、とその後。

一枚目のSTART OVERに収録されている曲は「CDを作る。」っていってから作った曲は一曲だけで、
他4曲は前からプレイしていた曲なので俺的にあまり新鮮味がなかった。ってのが正直な話。
あと今だから言えるけど音質も最悪。w
出来たとき、「あ~こんなもんか。」って思いに刈られたのは今でもはっきり覚えている。
後に出すことになる2枚のアルバムの出来が自分的に良かったから今では一枚目の不出来さってのは、
「よくアメリカのバンドの一枚目の荒々しさとしょぼさ。」って側面から見たらそうもとらえられるので今は満足?している。w

一枚目の新鮮さが無いこと、失敗の連続、何よりも自分が「ミニアルバム」という媒体が好きでは無い事が、
「早く次のアルバムを作りたい。」ってモチベーションに繋がった。

因みに次のアルバムに収録することになる「WELCOME~」はSTART OVERのレコーディング後すぐに出来た曲でSTART OVERのツアーのリハでプレイしていた曲でもある。

俺たちはツアーを終えて、アルバムの制作に入る。
その頃は千代田って所に住んでいたので実家の小川から近かったし、メンバーもその近くに住んでいたから練習は中学時代からお世話になっていた自宅の地下室で行っていた。この地下室で全曲を作った。
これが地下室で作った最後のアルバムだ。

2枚目のアルバム「NO USE BY DATE」はレコーディングに二週間の時間を設けていただいた。
スタジオももっと良い、有名なバズーカスタジオで行った。中野と新宿で録った。
この時B-DASH,ENVYなどなど手がけた敏腕エンジニアのパッチさんに出会う事になる。

このレコーディングは本当に新鮮だったし、楽しかった、そして同時にかなり苦労もした。
自分達の認識の甘さなどもかなり痛感したレコーディングだった。
チューニングに始まりハモリなどとても苦労したが結果とても良い作品になったと自負している。

ここでもう一つ秘話。
俺たちはほぼオケ(サウンド)を先に作るバンドなので、レコーディング当日までに12曲のオケは完成していたものの、メロディー、詩が3曲あったか無かったか位でレコーディングに望んでいた。w
これが本当に苦労した。wレックしながら同時にメロと詩を書いていかなければいけないのだから。
時間が沢山あるわけでは無いので、時間と自分との戦いだ。
なんでこういう準備不足の状態になるかは.....ま、サボり癖が自分達にあるからだろうねw

前作の音質のトラウマ?もあり今回も実は音質にはあまり良いイメージを持っていなかった。
実際、歌まで入れ終わった状態は録り音の状態なのでなんの臨場感もないので、
終始「大丈夫なんだろうか?」って不安がついてまわった。

前回と異なって全曲完成させてMIX。という流れではなく、その時はまず楽器を全部録って、歌を入れたら一曲ずつその場でMIXという流れだった。

最初にMIXした曲は「something's gotta change again」
MIXした音を聴いてびびった。「これがレコーディングだ!」w
って本当に思った。最高の出来。曲は自信があったのだが、音質も本当に最高になり俺たちが望む音でMIX後スピーカーから流れて来た時は本当に感動だった。このMIXした一曲を帰路につく間、次のレコーディングの間までに何百回と聴いた覚えがある。
あの時本当に「この音源はいける。」って確信に変わったし、他の曲の期待も大きく膨らんだ。