トランペット改造報告(C管化計画) | トランペット&管楽器専門店 Groovin' Trumpet ブログ

トランペット改造報告(C管化計画)

普段ブログでは、当店のお知らせ的な内容が多いのですが、少し違ったブログも書いてみようと思います。
実は、TwitterFacebookでは軽く報告したのですが、思った以上にリアクションがありましたので、改めてブログにて紹介することにしました。
 
7月の終わりくらいから9月の上旬にかけて、トランペットの改造をやってみました。
どんな改造かと言いますと、簡単に言えば「B♭管トランペットをC管に改造する」すなわち「C管化計画」です!
その改造の模様をブログでご紹介します。
 
改造の元となった楽器は、YAMAHA(ヤマハ)の古い入門モデルYTR-234です。
もともとはジャンクに近い状態で、凹み有り、固着有り、ラッカー剥がれ&錆び有りという状態からのスタートとなりました。
 
 
まずは固着箇所を外し、凹みを直す作業などを行った後、分解を行います。
分解箇所は、ひとまずマウスパイプベルのハンダを外しました。
 
 
B♭管をC管にするためには、ほぼすべての管を短くする必要があります
今回は、他メーカーのC管をお手本にして、管長をその楽器に揃えることにしました。
 
1番管の改造に入りますが、1番管は長さを短くするのと、管のリバース化、U字の指掛けを取り付ける作業を行いました。
 
 
2番管は管長を数mm縮める改造を行い、3番管も管長を縮める改造と可動指掛けを固定パーツに変更しました。
 
 
2番管は、画像の下側の管長を上側の管長に変更しました。
(楽器本体側も同じように短くしています。)
 
 
3番管は、1番管で切り落とした管を一部再利用して接続パーツなどに流用しています。
(この作業が思ったよりも大変で泣きそうでしたが。)
 
次に、チューニングスライドマウスパイプを改造します。
特にマウスパイプは、管がテーパーというだんだんと太くなる構造なので、途中で短くすると管の太さが合わなくなります。
これはベルもそうなのですが、その辺の調整が結構大変でしたが、管を膨らませたりという調整で口径を合わせました。
改造をやる前は、ここが一番の難所だと思ってましたが、なんとかうまく対応できました。
 
 
 
ベルについても若干管長を短くし、管長の調整はこれで完了しました。
各管の調整作業なども行っています。
 
 
その後、ケミカル洗浄を施し、ハンダ付けして組み立てを行っていきます。
マウスパイプとベルを繋ぐ支柱もそのままでは付けられないので、角度などを調整してから取り付けました。
 
最後に、表面がサビなどが出て見た目があまりよくないので、ハンドスクラッチを施してサテンっぽい仕上げにしました。
 
 
仕上げ作業がかなり時間がかかりまして、まだ100%はできていないんですが、メインのC管化は達成したのでひとまずここで終わりにすることにしました。
 
もともとヤマキー(ヤマハ+シルキー)とも呼ばれていた時代の吹きやすい楽器ですので、C管にしても吹きやすいC管になっています。
音程面もそれほど問題ないですが、もっと細かく調整すればさらに良くなると思います。
 
夏休みの工作みたいな感じで、割と軽い気持ちで始めた改造でしたが、思った以上に大変でした。
(当たり前と言えば当たり前ですが・・・)
 
また改造などをやった際にSNSでご紹介したいと思います。
 
 
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