秋めいてまいりました。🍁
お仕事と推し事でばったばたで、久しぶりの投稿です。例の如く。😅
暫く前に、愚息の母校(特別支援学校)で進路に関するお話会に呼んでいただき、実習時の体験談などしてきました。
トークの下手さごまかしに実習時に使ったものなど、持参しました。😅
視覚支援グッズですが、意外と役に立ったので知的障害重度の子が実習を受ける際、役立ちそうなものとしてあげてみます。
また、知的に重度の障害がある子の場合、どんな実習になるのか不安な方も多いようだったので、普段からやっていて良かったと思った事なども。何かのお役に立てば幸いです。
まずは、普段やっていたことから。
一つは、本人の意思確認。
自発の言葉が超少なく、yes/noもはっきり表出できない子なので、㈱おめめどうさんの質問メモというのを使っていました。
本人が理解できる言葉の
いくつかの選択肢から、本人の希望のものに○をつける、というものです。
この質問メモで大事なのは、本人の意思表示のために使うこと。🙆
(絶対に、親や教師が言うことを聞かせるために使わない。🙅
それをやっていると、質問メモを受け付けなくなったり、質問者の顔を伺って正解を探すようになるそうです。😓)
なので、必ず、選択肢の中に「ここにない」「この中にない」などを入れます。🤗
これを使って、希望したこと、選択したことがその通りになる体験を重ねるうちに、本人の意思確認が少しずつ、できるようになっていきました。
そして、自分で決めたことが目に見える形で残っていると、口頭で決めたことよりも納得がいくようでした。👍
実習時、初めて接してもらう職員さんにも、“あ、この子とは、意思の疎通ができる手段がある”と思ってもらえたようです。
2つめは、1日の予定の見通しをもたせること。
これは、学校では時間割があり分かりそうなものですが、ウチの場合は、あまり分からず指示されるまま過ごしていたようです。
中学生になって、それまで親と一緒に参加していたキャンプ(キャンプ場を貸し切って、有志の仲間達と行っていた)に、一人で参加するようになってから、がぜん理解が進みました。✨
実習に際し、留意した事。
一つ目は、本人に実習時の見通しを持たせる事。
1日をどんな予定で過ごすか。
我々だって、知らない場所にいきなり連れて行かれて、知らない人の中に放り込まれたら、不安になりますよね。😔
ましてや、知的重度の子は、「おしごとのれんしゅうにいきます」と説明しても、何をやらされるのか、いつ終わるのか、不安だらけ。
できうる限りの情報を伝えることは必須です。
初日の親子面接時に大まかな予定を、実習先から入手し、ToDoリストを作成。前日に一緒に確認し、当日も持たせました。
もし、変更があった場合は、口頭で伝えていただくだけでなく、そのリストに赤ペンで修正を入れてもらうこともお願いしました。
ニつ目は、実習先の支援員さんに子供の事を知っていただく事。
学校から本人の履歴のようなものは渡して下さったのですが、あまり詳しい内容ではなく、ぺら1枚のプリントに、小さな字がぎっしりで見づらかったのです。💦(所定のフォームのせい。先生方は、ほんとに尽力してくださいました❗感謝しかありません🙏)
なので、本人の取り扱い説明書というか、プロフィールファイルを作成して持たせました。
どんな障害特性があるか、
どんな事·物が好きか、嫌いか、
苦手な状況、聴覚過敏があったので、どんな音が本人は苦しいか、その為にどんな事をしているか(その頃は、常時、イヤープラグをしていました)、パニックを起こしてしまったら、どう対応すれば早く落ち着くか、服薬について、などなど。
現場で接して下さる方が、すぐ手にとって簡単に見られるように、
コンパクトに、内容も簡潔に、を心がけました。
支援員さんからは、これがあったせいで(パニックは起こさなかったものの)、心強かった、助かった、とお声がけをいただきました。
就労実習時は、うちの場合、思春期クライシス真っ只中。😂
自傷(顔をバンバン叩く)で流血もしばしば。大ジャンプをした際、TVを倒してもその上で跳ねてました。
(もちろん、TVはバッキバキ!)
そんなのが出た日には即、実習終了だろな😓と内心、ヒヤヒヤでした。
が、そんな奴でも、なんとか、三ヶ所で実習をうけ、無事に進路が決まりました。
重度知的障害のあるお子さんをおもちの親御さん、どこかにお子さんが楽しく過ごせる場所は、きっと有るはずなので、しんどいですが就活頑張って下さいね。🤗
ちなみに、我が家、
進路の最終決定は、質問メモで決めました。何度も、聞き方を変え本人の気持ちを確かめました。
わからないなりに、居心地の良い場所を選んだようで、数年経ちますが、毎日嫌がらずに通所しています。
どんなに重度でも、本人の意思を尊重すること、大事なんだな~としみじみ思う今日この頃です。☺️