*昨日、全国一斉休校のニュースが飛び込んできました。不安感が増すこの頃。安心感upの為、お互いにタッチケアするだけでも幸せホルモンのオキシトシン増えます。
ブログ内容とは関係ないですが、
ぐるーみん座りバージョン無料公開されましたので、貼り付けておきます。
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=L47zYdckoEA
以下から、本の記事です。
↓
もう随分昔に出版された本について。
東田さんの著作映画化について書いていたら、つい、ご紹介したくなりました。
ご笑読いただければ幸い。
“自閉症の人間の孤独とは、
まるで生きながら埋葬されているようなもの
胸の上でどんどん増殖していく
土くれのようなもの”
by Birger Sellin
この一文、
重度の自閉症者で、言葉を発せずビー玉で遊んでいるばかりで、
18歳の時に治る見込みのない精神障害と診断され、幼稚園程度の知能しかない
と思われていた青年が紡ぎだした言葉です。
そして、私が子供の療育へ本格的に取り組む原動力となった言葉。
この本を知ったころ、まだ今のようにネットは社会に整備されておらず、情報入手は本と口コミ。PCを立ち上げるにもDOS-Vの黒い画面に宇宙語(としか思えなかった)を打ってた頃。
かかりつけの精神科医にきいても、心理士さんにきいても、
表情の乏しい、言葉を発しない子供の
心の内を知る手立てはわかりませんでした。
意思表示はクレーン(母の手を取って欲しいものを取らせる)、
こちらの言うことを理解しているようにも思えない、行動は奇想天外。
母という便利な道具があれば、事足りる(うまく言えませんが、そんな感じ。
当時は視線も合わず、よく幼児にある、お母さんが腕を広げると飛び込んできてくれるとか
全くナシ)、他の人と交流したいという気配もない。
転んで、ダラダラ血を流してても平気なのに、突然、理由もわからず、叫び泣き。
なんでなんで?ここ、楽しい所だよ?
(いろいろ解明されている今なら、わかります。(笑))
このまま大きくなるのか?人と心をふれ合わず?彼には快・不快しか存在しないの?
そして、この本に出合いました。
重度知的障害があり、意思疎通は不可能と思われていた方が、
キーボードを打つことで内面を表現されていく。
そうしたら、
そこには、
深い思索を持つ青年がいたのです。
衝撃でした。
我々、コミュニケーションが楽にできる、自分の身体はまあまあ思うとおりに動かせる人間には、想像できないほどの孤独。
伝える手段を得た彼の、内面の素晴らしさ。
表現手段をだんだんに獲得していく過程にも、重度知的障害(と思われてきた)の方の
リアリティが。
始めは、単なるアルファベットや単語の羅列。
それが、少しずつ意味を成し、詩人のような言葉でつづられる思考や葛藤や日常の事。
周りが彼はわからないと思って話していたこともちゃんと理解していたこと。
なんというか、外面からの思い込みで判断していた自分を反省しました。
そして、希望も、もらいました。
伝えることをあきらめてはいけない。
理解することを投げ出してはいけない。
自閉症者のみならず、人知れず苦しむ方達に本当の意味では、
気づいていなかったのではないか。
そんなことも考えました。うまく言えないけど・・・・。
それが、少しずつ今の仕事やら、取組みにつながっているようにも思います。
いろいろくじけそうなとき、かの青年の長きにわたる孤独をふと思い返し、
自分を奮い立たせる私です。
*日本での初版は1999年(ふた昔!)。まだ自閉症に関して今ほど解明されていなかった頃。
今では不適切やら、時代遅れ感を感じる部分も。その辺は斜め読みでスルーがよいかも。
こ汚い写真で失礼。息子の異食が激しい時期で、齧られたリで何冊目かの物です。とりあえず読める状態なのでもう買い替えてませ~ん。(笑)