知的障がいのある自閉症者の一人暮らし。
うちみたいに重度の子は、絶対、絶対、無理、、、と思い込んでいました。
親亡き後は、入所施設で生涯を送るしかないのだろうな、と。
ドキュメンタリー映画 「道草」をみて、本当に驚いています。
こういう自立の形もありえるのか
と。
監督は、「風は生きよという」の宍戸大裕（ししどだいすけ）さん。
映画の中で、今までの感覚だと絶対、一人暮らしは無理と思われる方達が、ご家族と離れ、介護者のサポートを受けながら、自立生活を送られていました。
知的障がいあり、コミュニケーションが困難な方、強度行動障害のある方、感覚過敏などもある方達が。
もちろん、バラ色というわけではありません。
困った状態の時もカメラは、たんたんと映し出しています。
地域で生活するのに困難な状況も起こります。
でも、なんだか、自由なのです。
一人の人間として、自分の人生を歩まれている感じがするのです。
したい放題というわけでは、決してありません。
が、画面からは、当事者さんがとても尊重されている感じが伝わってきます。
作業所や福祉園が終わると、介護者が朝までずっと一緒に過ごされていました。
日によって変わるので、散歩中に奇声を出したら、親がするように注意をされる方があれば、えんえんとご本人のしたいSボードに付き合われる方といろいろ。
みなさん、人間味のある方ばかり。
そのひょうひょうとした距離感が、とても良い感じなのです。
現在の福祉業界は、人手不足です。
ことに、知的障がいと強度行動障害があると、対応できる人はさらに限られてきます。
なので、こういう自立生活が浸透するかは、まだまだ問題が沢山あると思います。
でも、思いもよらぬ新しい風が吹いているのを感じます。
一筋の明かりがさしこんだような。
機会があれば、もう一度見に行きたい映画です。
余談になりますが、成人当事者さんの姿勢が、やはり気になりました。
あー、ご本人達か介護者さんにバレリーナ深呼吸（注：私が勝手にそう呼んでいるだけ。別にバレリーナさんがされている方法とかではありません。
）お伝えしたいと思ってしまった。
成人当事者さんのお身体のメンテ、やっぱり必要
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