先日、録画した氷の祭典を見ようとしたら、ナショジオの脳に関する番組が目に入り、つい見てしまった。
その中で、ナレーションにびびっ
“言葉は、世の中に自分を適応させる様々な感覚手段の一つなのです”
“言葉は人間にとって欠かせないもの、もし言葉がなければ社会とつながりを持てません。友達ができず、教育が受けられず、仕事もできません”
海外番組のせいか翻訳でニュアンスが変わっているかも。で、ちょっと過激なナレーションながら、当たってるとこある。「言葉」を「伝達手段」と置き換えると、納得。
手話でも絵カードでもボディランゲージ(これも「言葉」入ってますね)でも、自分以外の人と共通の符丁を持つことは、より深い意思の疎通を可能にし、生きる武器になる。武器も過激な表現?生きる力に、助けになる。
何か、人間て意思疎通の手段を生物の能力、走る力とか牙とか爪とかの代わりに研ぎ澄ませてきたかも~、とぼんやり考えてて、ブログの続き書いてないの思い出した。(笑)
さて、無発語、5歳を越え、自閉症、重度知的障害の息子は、自分の欲しい物・してほしいことへの要求を増やすセラピーを、半年くらい続けるうち、あいうえお以外の発音もついていきました。
(あ、注意書きを。あくまで我が家の場合です。一経験談として斜め読みしていただければ、幸いです。)
さあ、そうなったら、親は欲出る欲出る
言葉を教えていいとなったら、あれもこれもーーと勢い込んだ。
が、指導を受けているセラピストさんからは、STOP来ましたあ。
無発語から~②で書いた、言葉の機能の順に教えていくセラピー。
セラピストさんからは、
“教える品詞の順番は下記の通りで。by ステファニー”とのこと。
1.名詞
2.動詞
3.形容詞(&形容動詞?)
4..指示代名詞
何にでも便利に使える言葉は、後にするように指導されました。
あれ、これ、ちょうだい、やって、などですね。
(助詞や助動詞までは到達できず、中断したので順番はっきりしませんが、後の方なのは確かですね。
余談になりますが、並行してずっと通っていた太田式ステージの療育では、“自閉症の子は、助詞が抜けることが多く、会話に違和感があるから・・・”とのことで、助詞教育もありでした。
今、使うかと言うと・・・。ほぼほぼなしです。
たま~に、ごはんのお変わり要求を聞いてもらえなくて(切羽詰まった理由があり・・・。事前に約束し、理由も書いて説明しているのですが)、
「ゴハン~」「オカワリ~」「クダターイ!」「ヒトクチー!」とあらゆる知ってる言葉で要求して、“お、まだ手ぇあった!”と得意満面で思い出したように「ゴハン “ヲ” クダターイ!!」と叫ぶ時が。。。そんな時は、思わずほめて、時々負けてしまうダメ母です。
でも、そんなこともあるので、助詞も少しは記憶に残っているようですね。)
まず、見て理解できる物から取り組むと、机に座らせてお勉強的にしていたことより、ぐんぐん発語の回数、しかも自発が増えていきました。
マンド(要求)訓練をしっかりしていたからだと思います。
これも、ちょっとだけ書いておきます。②と重なりますが、うちはとても役に立ったので。
(簡単な身体模倣ができ、母音の発音は真似できるようになっていました。要求少なし。)
無発語で自発の言葉を引き出そうとするとき、何も要求せず、その子が欲するモノ・動作をして、欲しい気持ちが最高になったところで、
そのモノ・動作の名前を三回伝えて、ちょっと待ちます。
ポテトなら「ポテト・ポテト・ポテト」とはっきり発音して、抱っこなら「だっこ・だっこ・だっこ」と。
「ぽてと」と発音したら、即、ポテトを渡します。「えらいね~」とか他の言葉は入れず。
言えないうちは「ぽ・・」でも、すぐ渡して、少しずつ、ハードルを上げていきました。
このやり方で、動詞のマンドも引き出しました。
が、まず、ブランコを押す要求なら、ブランコ、が言えるようになってからでしたが。
品詞の順番が決まっているのは、言葉のルールを全く知らない子を混乱させないため、でしょうか?
ブランコを押してほしい時、「ブランコ」「おして」と二つの言葉が使えると便利ですが、まず、目に見えるモノとしての「ブランコ」の符丁を理解していないと、ブランコなしの別の場面で押してほしい時、その子は「押して!」と言わず、「ブランコー!」と叫んでも、伝わらないですもんね。
だっこしつつ回転して、「まわって」、タオルブランコで「ゆらして」、吹くと伸びる紙の笛で「ふいて」、太鼓で「たたいて」、イチゴをフォークで刺す寸前で止めて「さして」(その後もらえる、と。)、組み立ておもちゃで「つくって」、ブドウの絵を「かいて」、etc。
セラピーを手伝ってくれたアルバイトさんと必死になって、本人の好きなこと、やりたいことを探す毎日、無駄ではなかったと思います。文字を教えるのにも、役に立ったように思います。
言葉は我が家の場合、まだまだ伝えたいことがいっぱいですが、音声にしろ、書き文字にしろ、本人の人生を充実させるものかと考えています。
カーテンひらひらでしか、泥ぐちゃぐちゃでしか、笑わなかった子が、言葉でわかってもらえた時に満面笑顔でいるのをみると、伝えられる力が少しでもついて良かったとしみじみ思います。
身体が落ち着いてきて、また少しずつ伝えていきたいな~。
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