思春期の最重度自閉症児に身体へのアプローチを、とリンパケアやぐるーみんを始めた頃。

どんな風だったかを思い出してみます。

 

パニック全盛期で思い出したくない逃避規制が働いて記憶違いもあるかもですが。。。

忘れる技術も必要ですよね、人生。

 

 

首を前に突き出すような姿勢が気になる。。。(「背中まっすぐ!」と声かけしては、背筋を伸ばさせていました。)

と、そこから始まった体へのアプローチ。でも、それは激しい自傷の前に吹っ飛んでいました。

とにかく、夜中に何度も起きるのを何とかしたい。仰向けにしっかり眠らせたい。

ぐっすり眠ってくれたら、母も楽になる!

自傷行為で固くなった筋肉の緊張をとりたい。自傷行為自体も減らないだろうか?

身体を張って止める行為が減れば、母も楽になる!

 

でも、でも、第一義は、自傷後に、うぉーうぉー、わあわあ、本当に赤ん坊のように悲しげに泣く愚息を何とかしてやりたい、でした。

 

施術初めのころ、手と頭しかできませんでした。しかも、椅子に座ったまま。

「手ぇさわっていい?」「頭さわっていい?」ときいて、「(う)ン」という時だけ、ぐるーみんの手技を試していきました。

 

嫌がられたら、修正が難儀だと思い、手を振り払ったり、「イヤ!」と言ったら、すぐ中止。

でも、機嫌が良さそうな時は、すかさず「手ぇ・・・」と聞いてみて、施術する。

家だと朝、昼、夜、風呂上がり、いつでも、何回でも挑戦できる。

これは、ホームケアの強みだ!とつくづく思いました。

予約して、連れていって、施術先での対応、また帰ってくるまでの道程、のしんどさを考えると、うちみたいな場合は、それだけで気持ちが萎えることがありましたので。

 

いつでもできるしぃ、と思うと、私の肩の力も抜けたようで、施術力もあがった気がします。

とにかく、気軽にチャレンジすることだけは続けてみました。(凹んだときは、数日放置も)

座り施術が何か月位続いたでしょうか。

手をゆらすだけだったのが、腕を持ち上げて回すのができるようになり、座ったまま、足が触れるようになり、、、。

ちょこっとだけ、あおむけ寝で上半身できるようになり。

あおむけ寝の時間が長くなり、足先までできるようになり。。。

でも、うつぶせ寝は、ハードルが高く、頼んでもすぐ逃げる始末。

 

身体前面の施術ができるようになった頃から、ソファにもたれて寝ていたのを、寝入ったころにそーっと横に寝かせてもすぐには起きなくなりました。まあ、夜中起きは続いていましたが。

 

“嫌がったら、そぶりだけでも絶対すぐやめる!”だけを信条に、

手技は“私が肩の力を抜いて”だけ気を付けて、

適当に続けるうちに、うつ伏せ寝部分までできるようになっていきました。

少しずつ、少しずつ、自傷の回数が減っていきました。

 

そこまできたら、なんと、自分から「グルーミ(ン)!!」と要求してくるように!!

これは、ほんとうにうれしかった!

すぐ、友人のはーにゃやひっきーさんにラインで知らせた気が。

その辺から、つきものが落ちたようにぐっすり眠るようになりました。横向け、あおむけ、とにかく手足をのびのび伸ばして。

でっかい熊が寝ているような姿を一人でよくニヤつきながら眺めていました。

睡眠時間も5~6時間はしっかり眠るように。

 

私も、いつ起きて自傷が始まるかという緊張感がうすらぎ、ぐるーみんは親も緩むので一緒に寝落ちしてグーグー。

母子ともに笑顔が増えていきました。

 

現在は、、、よく寝ます。よく笑います。ピリピリ、イライラはなくなりました。

がまだ、自傷は時々出ます。が、しかし、激しさが減り、短時間で終わります。

(おとぎ話のように全部めでたしめでたし、にならないのは、自閉っこあるある?(笑))

でも、悲しげな遠吠え泣きがほぼなくなったことが幸せな、今日この頃です。

 

 

らくう-tomorin

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