時間になったら、病室で紙パンツを履いて手術着を着て看護師さんとともに移動。

途中家族と合流して軽く話して手術室前でお別れ。

手術が終わるとベッドのまま家族に会ってお別れ、そのまま部屋に戻る。

全身麻酔にドキドキしていたが、1時間半の短い手術だったからか目覚めはあっさりしていて、普通に少し寝て起きたくらいの感覚だった。


麻酔が切れて痛みが出てから看護師さんに「我慢できない痛みを5として今いくつですか」と聞かれる。
その時は「3」と答えたが、痛み止めが効くのを待つ間に4ぐらいになったので、痛みは多めに見積もって伝えたほうがよさそう。

痛み止めはよく効いて3時間後には自力でトイレに行けたし、ジュースやゼリーも飲めた。


痛み止めのおかげで痛みはほとんどなく、吐き気もないし、あとは退院までのんびりすればいいだけと油断していた。

術後の傷を診に主治医の先生が来てくれた時も、ベッドの上にあぐらをかいて座っていて「術後とは思えない」と言われて笑っていた。

しかし余裕があったのはここまでで、その後先生に「リンパを3つ採ったうちの1つに転移が見つかりました」と告げられて頭が真っ白になる。


丁寧に時間をかけて検査してリンパ節に転移がなかったから、もうすっかり転移はしてないと思い込んでしまっていた。

1か月後の診察で詳しい結果と抗がん剤の説明があり、そこから抗がん剤治療がスタートするらしい。

一度やらなくてもいいと希望を抱いてしまったばかりにショックが大きく、先生が出ていってから涙と鼻水が止まらなくなった。

手術中に先に家族に知らされていたようで、聞かされた時の家族を思うとより辛い気持ちになる。

大部屋なので周りに気づかれないよう、ひたすらティッシュで涙と鼻水を拭っていたが、看護師さんが傷跡のチェックに来てばれてしまう。

背中をさすられ慰められて、もう周りにもバレバレだったのでその後は堂々と鼻をかんだ。


気を抜くと涙が出てしまう状態で眠れそうになかったが、悪夢を見ると噂の眠剤デエビゴを処方してもらいなんとか寝付く。


悪夢は見なかった。