もう率直にいってしまえば
何てものを観てしまったんだろう
何てことを知ってしまったんだろう
何てことを知らなかったんだろう
なぜその可能性を想像できなかったんだろう に尽きる。
1954年 ビキニ水爆実験
第五福竜丸
久保山愛吉さん
私が知ってたのはたったのこれぽっちだった。
あまりにも乏しい、年表に羅列されているような
断片的なキーワードのみ。
遮るものも何もない広い広いあの太平洋で
第五福竜丸一艘だけが漁をしていた?
金が欲しけりゃ延縄に乗れ
命惜しけりゃ延縄乗るな
漁師の間でまことしやかに流れる言い伝え
それはX年後の自分たちへのメッセージだったんだろうか
これは今観なくちゃいけない
直視して感じなくちゃいけない
ひたひたと迫り来るもの 閃光のように一瞬のもの
もやのように捉えどころがないもの 繰り返されるメッセージ
私たちは もう すでに 浴びていた
私たちは もう すっかり 食べていた
私たちは もう すっぱり 解決していた!
始まったときに終わっていた
知らないあいだに全部、すべて、完全に。
X年後へのストップウォッチが押された
まさにそのときに
ヒロシマ
ナガサキ
「ビキニ」
フクシマ。
まずこうして知れたことは大きい。
この惨事を共有しなくちゃいけない。
掘り起こされたものをまた闇に葬ってはいけない。
ありのままを受け止め伝えていく。
仲間へ、世界へ、後世へ。
その大きな潮流をつくること。
声をあげること!
負の連鎖は断ち切らなくちゃいけない。







