技術革新の果て | 物質の下僕

物質の下僕

語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered


誰でも部品を調達して、一定のスキルがあれば組み立てて製品を出荷できる、

そんな状況が様々な製品に波及している。

TVに限らず家電製品全般が際限のない低価格化。

ブランドを気にしなければ。

日本のメーカーに限って言えば、ブランドはその信頼を失墜した。

特にアフターサービスの質の低下が著しいと感じる。

「修理するより新しいのを買ってくれ」と言わんばかりの対応。

製品の販売価格に比べて法外とも言える修理費用の設定。

サービス部門の分社化によるスタッフの質の劣悪化を招いたところも珍しくない。

結果、家電は耐久消費財から消耗品へと変化した。

消耗品なら安いに越したことはない。

バブル期に国民全体を覆った精神の劣化が根底にあることは見逃せない。

情けない話だ。