モーツァルトイヤー | 物質の下僕

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語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

今年はモーツァルト生誕250年であった。いろいろな催しもあったが、国内の行事は魅力が今ひとつで行かなかった。ウィーンやザルツブルグに行ければそれに越したことはなかったが、そうもいかない。

今、NHK教育TVでモーツァルトイヤーの総集編を放送している。ちょうど年明けまでの番組なので、今年は気持ちのよい年明けを迎えられそうだ。

モーツァルトはオーストリアの生まれだが、ヨーロッパ全体の至宝である。作品の質といい、数といい、とても35歳で亡くなったとは思えない。この年の瀬にも新たにモーツァルトの作品と思われる楽譜が発見されたというニュースがある。

クラシックはヨーロッパの文化である。日本人が逆立ちしたって追いつくものじゃない。なによりも聴衆の質が違う。日本は資本主義の国である。自由の国である。誰でも暇と金があれがコンサートにこられる。だから私は少しでも周囲の環境を快適にすべく、一番値段の高い席で聞くことにしているのである。まあ、それでも成金野郎は完全に排除できないが全席自由のコンサートよりはずっとましである。人が何かにどれくらいの金を出すかは特に文化に関しては重要なファクターである。小泉前首相はおそらく自腹でクラシックのコンサートに行った唯一の総理大臣だろう。それだけ日本の民度は低いのである。だから税金で旅行しまくる都知事が選ばれるのである。