昨日(2026/8/7)の朝日新聞によると、

自然界に存在しないウイルスをAI(人工知能)で設計し、実際に機能することを確認したと、米アーク研究所などのチームが6日付の米科学誌サイエンスで発表した。昨年9月に査読前論文として公表し、今回、正式に採択された。

医療利用の可能性を広げるとともに、バイオテロのリスクを示す事例として受け止められている。

  

チームは、専用のAIモデルに出力させたDNA配列の候補をもとに、細菌に感染するウイルス「ファージ」を設計した。ファージはDNAがたんぱく質の殻に包まれた単純なウイルスで、DNAの違いがその性質を決める。設計通りに合成したウイルスは、実際に大腸菌を死滅させることができた。

 期待されるのは医療への利用だ。ファージは、抗生物質などの薬剤が効かなくなった「薬剤耐性菌」も攻撃できる。AIで設計した多様なファージを組み合わせることも可能だ。

 

■「安全に制御するガバナンスない」

 

一方、AIがバイオテロに使われる懸念も、現実味が増したことになる。

 サイエンスが論文と同時に公開した解説記事で、米ジョンズ・ホプキンス大学の健康安全保障センターのトーマス・イングレスビー教授らは「生命科学分野への応用が有望だが、同時に緊急のバイオセーフティーとバイオセキュリティーに関する問題も提起する。生成AIでウイルスゲノムを構成する能力はすでに存在するが、安全に制御するためのガバナンスは確立されていない」とした。

 

AIによるバイオテロの懸念については、すでに米AI企業から示されている。6月にはオープンAIのサム・アルトマンCEO(最高経営責任者)やアンソロピックのダリオ・アモデイCEOらが、バイオセキュリティーの迅速な強化を米議会に求める書簡を出した。

AIがウイルス学者を超える能力を持ち、「生物兵器」をつくるための障壁がなくなりつつあるとしていた。

 論文はサイエンス誌のウェブサイトで公表されている(https://www.science.org/doi/10.1126/science.aec2657)。(サンフランシスコ=市野塊さんの報告)

 

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武器も生物兵器も自分達の近くまで押し寄せてきていると感じた。