駅前のロータリーに降り立つと、この地域独特の肌を刺すような乾燥した冷たい風、「空っ風」に見舞われた。
強い風に「好評分譲中」「販売中」という高層マンションの垂れ幕があおられている。
駅前ビルには「テナント募集」の文字が目立ち、ロータリーには全室ローン会社で埋まっている雑居ビル……そして、まさに「林立」する高層マンション。
この強烈な違和感こそが「マンション大崩壊都市・高崎」のすべてだ。
「まさに"高崎マンションバブル"でしたね、2007年の終わりぐらいまでは。
地元業者でも大手でもない、不動産業界にいても、その名前を聞いたことがないような新興のデベロッパーが出張ってきて、どんどん駅近の土地でマンションを建て始めた。
着工のピークは08年まで、それが今では、これですから」。
溜息をつくのは地元不動産業者。
「これ」というのは、新たな高崎名物になってしまった「打ちっ放しマンション」。
外壁も仕上がっていないコンクリ打ちっ放しの姿は、遠くからも確認できる。