スラムマンションは埼玉にまで南下している。
熊谷市は最近、不動産関係者が「マンション不況の影響が最も大きな地域」と口をそろえているためだ。
深刻なマンションの一つを発見する。
こちらは下層階が大きなテナント物件になっており、かつては量販店が入っていたようだ。
しかし、今はもぬけのカラでショーウインドには落書きが目立つ。
外壁には逃げ出した店舗のロゴが残ったまま、改修もできていない。
裏手の外壁や歩道のタイルは、縦に大きく走った亀裂によって破片が発生し、掃き集められている。
これはまさか、不同沈下による基礎の崩壊ではないか。
まったく補修がされていない。
上層階を望めば、錆びた手すりのベランダに踊る洗濯物が数軒のみ。
すでに居住者はかなり歯抜け状態になってしまっているようだ。