NFLの記事ですが、大学の試合の話から始めようと思います。
ルイジアナ州立大(LSU)は、
ルイジアナの州都バトンルージュにあり、
一昨年は全米優勝したアメフトの強豪校です。
バトンルージュがカトリーナから直接受けた被害は小さく、
LSUの新学期も予定通り始まりました。
しかし、ニューオーリンズからの避難者で、
バトンルージュの人口は膨れ上がり、
大学の施設も避難した人々に使われています。
そのため、土曜日のアリゾナ州立との試合は、
相手のホーム、アリゾナ州テンペに移されました。
試合残り2分を切り、アリゾナ州立が3点リードで、
LSUは敵陣にいながらも4thダウンに追い込まれた場面。
見事にタッチダウンパスを決めて逆転しました。
これを守りきってLSUが35-31で勝利。
入場料全額が救援作業のために寄付された試合で、
最後まで諦めない勝利も贈る事が出来ました。
その翌日のニューオーリンズ・セインツの開幕戦は、
優勝候補にも挙げられているカロライナ・パンサーズとの試合。
こちらは予定通りアウェイでの試合でした。
LSUと同じように、最後まで結果の分からない展開で、
残り時間わずかになって20-20の同点。
セインツのジョン・カーニーが47ヤードのFGを決め、
23-20での勝利を決めました。
この2試合も、
実際に深南部の人たちが耐えている苦労を思うと、
本当にちっぽけなものですし、
他の試合などはさらに無意味に思えますが...
去年2勝14敗だった49ersと4勝12敗だったドルフィンズは、
それぞれマイク・ノーランとニック・セイバン新監督を迎えました。
セイバンは去年までLSUの監督でした。
開幕戦の相手は、49ersにはラムズ、ドルフィンズにはブロンコズ。
なんと、両チームとも予想を覆す勝利でシーズンを始めました。
49ersに限って言うと、ランでは抑えられましたが、
QBティム・ラテイのパス攻撃がリズムに乗り、
守備では、去年のように怪我人がいなければ、
強力なラムズの攻撃も十分抑えられることを見せてくれました。
1試合で喜びすぎるのは禁物ですが、
新監督の下、去年を大きく上回る成績を期待したいです。
両方プレーオフに出て来ると思うので、
注目していた日曜夜のコルツ×レイブンズの試合は、
レイブンズのQBカイル・ボラーが怪我をし、
コルツが珍しく守備の目立つ勝利をしました。
そして米スポーツのレギュラーシーズンでは最も人気があり、
アメフトファンなら見逃せないMonday Night Footballは、
昨シーズンの準決勝のリマッチになるファルコンズ×イーグルズ。
試合前の乱闘でイーグルズのLBジェレマイア・トロッターと、
ファルコンズのCBケヴィン・マシスが出場停止に。
いつも以上に感情の昂ぶる試合で、
アトランタ・ファルコンズが勝ち、
去年準優勝のイーグルズに早くも土が付きました。
最後に、スターが2人、大怪我をしてしまった事について。
グリーンベイ・パッカーズのWRジェヴォン・ウォーカーと、
パンサーズのDTクリス・ジェンキンスが、
2人とも膝の靭帯を痛めて、シーズン中の復帰はないそうです。
どちらもチームの成功の鍵を握っていると言ってもいい選手。
本当に残念です。
(写真はMSNBCより)