キム・クライステルス×ヴィーナス・ウィリアムス
4-6
7-5
6-1
大会開始前の予想 で、
女子シングルスの優勝に推したのはクライステルス。
ウィリアムス姉妹のどちらかと当たる事になる、
準々決勝が一番の難関になりそうだと思っていました。
どちらも安定しているとは言えないスタートでしたが、
ほぼ互角で試合が進みます。
そんな中、先にチャンスをものにして、
セットを取ったのはウィリアムスでした。
セットを失った時に、
また大舞台でクライステルスは負けてしまうのか、
と当然心配になりましたし、
第2セットになってもムードが変わる様子は無く、
ウィリアムスに4-2とリードされてしまいました。
しかし、ここからクライステルスが4連続ブレーク。
ほとんど全てのゲームが際どい展開の激しいセットを、
7-5で取って3セット目に持ち込みました。
特に最終ゲームは、4回のデュースの末の決着。
この後、精神的にやられていたのはウィリアムスでした。
全く問題なくクライステルスが最終セットを取り、
キャリア最大かもしれない勝利を手にしました。
クライステルスの準決勝の相手はシャラポワですが、
クライステルスは、この厳しい試合を乗り越えて、
グランドスラムのスポットライトが当たっても
実力を出せるようになったと思いたいです。
男子シングルスでも、素晴らしい試合がありましたね。
イタリアの大ベテラン、ダヴィデ・サングィネッティと、
タイのパラドン・スリチャパンとの4回戦の試合は、
5セット、4時間以上に渡るマラソン試合だっただけでなく、
両選手のポジティブなパフォーマンスで、
観客を巻き込む好試合になりました。
2人ともビッグポイントのたびに派手なガッツポーズ。
30ショット以上続いたラリーの後には、
どちらも疲れたことを大げさに見せていました。
サングィネッティが勝った後は、優勝したかのような喜びよう。
負けたスリチャパンも観客に礼をして退場。
全力でプレーするプロ選手としてだけでなく、
ショーマンとしても2人とも1流でした。
これはノーシードの2人の試合でしたが、
注目していたノーシードのアメリカ人2人、
ロビー・ジネプリとジェームズ・ブレイクは、
どちらもまだ勝ち続けています。
ブレイク×アガシの準々決勝は、
観客もかなり盛り上がりそうな注目カードです。
フィンランドのヤルコ・ニエミネンは
左利きと言う以外よく知らない選手ですし、
1回戦で負けると思っていたんですが(笑)、
ノーシードから準々決勝まで来て、次はヒューイットとの試合です。
最後に、相変わらず大本命のロジャー・フェデラーは、
ニコラス・キーファーが苦手なのも変わらないようです。
第2セットを落とし、4セットでの勝利でした。
フェデラーの次の対戦相手は、
フェデラー相手に勝ち越しているダビド・ナルバンディアンです。
最近2回の対戦ではフェデラーが勝っていますが、
2年前の全米の4回戦ではナルバンディアンが勝っています。
苦手を克服しているかどうか気になりますね。