ニューヨーク州クーパーズタウンでは、
4人のメジャー関係者が野球の殿堂入りしました。
ウェイド・ボグズとライン・サンドバーグの2人は、
選手として殿堂入り。
ボグズは、レッドソックスの三塁手として、
80年代に5回もア・リーグの首位打者になり、
6年前、最後のシーズンに3000本安打を達成しました。
3000安打達成の時は、タンパベイの選手。
パドレスのトニー・グウィンとほぼ同時の達成で、
当時の盛り上がりはすごいものでした。
グウィンの殿堂入りは確か再来年になるはずですが、
8、90年代、バットに当てる技術では、
グウィンとボグズが両リーグ最高と言えると思います。
実は、マイナー時代に、メジャー、マイナー通じての
史上最長試合に参加した1人でもあります。
面白い話だと思うのでいつかここで書きますね。
引退5年後、最初の投票で殿堂入りが決まりました。
それに対して、
元カブズの二塁手、ライン・サンドバーグは、
最初2回の投票では落とされ、三度目の正直でした。
84年から10年連続のオールスター、
83年から9年連続のゴールドグラブ、
そして84年にはナ・リーグのMVPになった選手です。
84年の成績は、
打率.314、二塁打36本、三塁打19本、32盗塁、114得点。
なかなかの数字ですが、それより重要視されたのは、
45年以来初めてカブズをプレーオフに導いた事でしょう。
受賞スピーチで繰り返したのは、
チームメイト、ファン、相手の選手、
そして野球と言うスポーツへの敬意でした。
ステロイドという言葉は出ませんでしたが、
ステロイドを使っている選手達への
メッセージと取れるスピーチでした。
カブズでチームメイトだった
サミー・ソーサへのメッセージと解釈した人もいました。
原文はこちら 。
(キャンセルをクリックすれば見られます)
選手以外として殿堂入りした2人も手短に紹介します。
ジェリー・コールマンは元選手ですが、
殿堂入りしたのは、引退後41年間の
ラジオ解説者としての業績を認められての事。
(古い写真)
そのうち32年はパドレスの地元局で活躍。
メジャーでは、チームの声とも言うべき解説者が
多くのチームにいますが、その1人です。
ピーター・ギャモンズは、
ボストン・グローブ紙の新聞記者から、
Sports IllustratedとESPN Magazineの雑誌記者になり、
今はテレビ(ESPN)で野球評論家として活躍しています。
ピーターのキャリアはすでに35年に渡り、
自分の知っている部分は小さなものですが、
彼の野球への情熱はテレビ画面を通じても
十分すぎるほどに伝わってきます。
長年築き上げた何百人もの関係者との交流から生まれる
「インサイダー」としての報道や、
野球を子供の頃から熱心に見てきた経験から、
的を得た分析をするピーターには、
視聴者の1人として感謝したいです。
(写真はNational Baseball Hall of Fameとグローブ紙より)