先週、オークランド・レイダーズの元レシーバー、

自称「Mr. Raider」ティム・ブラウンが引退しました。


Brown


去年はタンパベイでプレーしていたので、

レイダーズと1日契約を結び、

レイダーズの選手として引退しました。


80年代に低迷していたアメフトの名門校、

ノートルダム大の復活に大きく貢献し、

88年の全米優勝の前年に卒業したものの、

87年には最優秀選手に与えられる、

ハイズマン・トロフィーを受賞しました。


若い頃は、

タックルを避けるスピードと敏捷な動きが要求される

キックとパントのリターンをやっていた事で分かるように、

スピードでフリーになり、

パスを受けた後もタックルをかわして

ビッグプレーにする能力のある選手だったようです。


自分がNFLを見始めた頃には、

そのスピードは衰えていましたが、

経験を使い、守備の裏を掻いてフリーになり、

短いパスを確実にキャッチして

陣地を稼げるレシーバーになっていました。


プロ17シーズン、

レシーバーとして獲得した通算14934ヤードは、

ジェリー・ライスに次ぐ歴代2位。

1094回のキャッチも、歴代3位でした。


スーパーボウルに出場したのはたったの1回。

2003年にブラウンのレイダーズが

タンパベイ・バッカニアーズに負けた試合でした。



ブラウンよりさらに90年代の代表選手と言える人も

このオフシーズンに引退しましたね。

遅れましたが、取り上げない訳にも行かないので。


その選手とは、

ダラス・カウボーイズ黄金時代のスター、

RBエミット・スミスです。


Smith

スミスも、最後にはアリゾナでプレーしていたので、

ブラウンと同じように1日契約で、

カウボーイズの選手として引退しました。


カウボーイズの92、93、95年の優勝に貢献。

ラッシュのヤード数でシーズンタイトルを4回、

ラッシュのタッチダウン数でも3回取りました。

走って通算18355ヤードと、

164個のタッチダウンはどちらもNFL記録です。


自分が日本にいる頃、95年頃でしょうか?

衛星放送でNFLの試合をやっているのを

見た記憶があるのですが、

この時に見たエミット・スミスは、

鋭い動きで素人目にもすごい選手だとわかりました。

(本当にルールもほとんど知りませんでしたが)


最近数年はそのスピードと敏捷性も衰え、

ラン攻撃の効果の目安とされる、

ラン1回で平均4ヤードを取れなくなった頃からは、

記録のためだけに続けているのでは、

と批判される事も多くなりました。


2000年から3シーズン続けて、

カウボーイズは5勝11敗の成績。


2002年に、ウォルター・ペイトンの

ヤード数の記録を破りましたが、

不振の責任を負わされ、シーズン後に放出されました。


キャリアの終わりは華々しいとは言えませんでしたが、

史上最高のRBの1人として名を残した事は確かです。