アイスホッケーのNHLは、

ここ1年間オーナーによるロックアウトで

1シーズン丸ごと失ってしまいました。


そのNHLが今年始まるシーズンには

リンクに戻れる雰囲気になっています。


協定の最終案の合意は

今週の終わりまで待たないとありませんが、

双方は大筋ではすでに合意しています。


この労使交渉の一番の争点だったサラリーキャップは、

オーナー側の要求通り新しく導入され、

しかもオーナー側の要求していた低い額に

近いものになる事が決まっています。


近年、選手の年俸が高騰し、

ホッケーのアメリカ第4のスポーツとしての人気に

見合わないところまで来ていました。


それは払うオーナーが悪いんでは?

と言う声もありそうですが、

払わなければ、2流選手が集まって

勝てないチームが出来るだけ。


競争の中で給金をコントロールするには、

何らかの形でオーナー間での合意が必要でした。

金額がおそらく低すぎますが、

サラリーキャップ自体は進歩だと思います。


そして、1シーズンを棒に振り、

多くのファンを無くしてしまったアイスホッケーの、

人気回復のためのルール変更案も

いくつか今週検討される模様です。


オリンピックのリンクに比べNHLのリンクは小さく、

スペースが足りないので守備が有利になっています。

激しいチェックが多く見られるというのは事実ですが、

攻守の入れ替わりが頻繁にありすぎて、

流れのないスポーツになってしまっています。


そこで、攻撃が有利になるように、

キーパーのパッドの大きさの制限を厳しくしたり、

攻撃のゾーンを広げるなど考えているとか。


ちょっと解説すると、ホッケーの攻撃は、

このアタッキングゾーンの中で

パックを保持しながら行わないといけません。

外にクリアされると、

全員外に戻ってから再攻撃しないとオフサイドに。


つまり、ゾーンが広ければ、

パックをキープするためのスペースが広がり、

攻撃が有利になると言う訳です。


今月の終わりには、

カナダの首都オタワでドラフトが行われる予定。

協定合意、ドラフトとスムーズに消化して、

面白いホッケーを見せて欲しいです。