バッファロー・ビルズのランニングバック

トラヴィス・ヘンリーが、

テネシー・タイタンズにトレードされました。


4年前にデビューし、

プロ2年目には1438ヤード走ってリーグ5位。

小柄ですが、重心を低くして走り、

タックルを振り切る力もある面白い選手です。


一昨年も、

肋骨にヒビが入りながらも試合に出つづけ、

1300ヤード以上獲得する活躍でした。


しかし、昨シーズンの途中まではスタメンだったのが、

プロ2年目のウィリス・マゲイヒーに押しのけられ、

いら立ちが溜まるだけのシーズンになりました。


Vols Henry Bills Henry

(左はテネシー大、右はバッファローでのヘンリー)


トラヴィス・ヘンリーは、テネシー大学でプレーし、

1998年のシーズンに全米優勝したときのメンバー。


テネシー大はノックスヴィル、

タイタンズはナッシュヴィルと、違う街ですが、

ファンに温かく迎えられるはずです。


トレードで逆方向に行くのは、

来年の3巡目のドラフト指名権。



もう1人、帰ってくるRBがいます。


マイアミ・ドルフィンズのリッキー・ウィリアムス。

3年前は1853ヤードで、

ラッシュヤード数の個人タイトルを取った選手です。


Williams


去年もマイアミの攻撃の中心選手として

期待を一身に受けていたのですが、

シーズンを前にしていきなり引退を表明。


リーグの薬物検査でマリファナが検出され、

4試合の出場停止が決まっていました。


その後の1年は、

ホリスティック医学を勉強したり、インドに行ったり、

ヒッピーになりきっていたようです(笑)

ドルフィンズは、全く予想外の引退表明に、

フロントも替えのRBを獲得する事も出来ず、

攻撃の歯車が回らないまま、4勝12敗の成績を残しました。

伝統のあるドルフィンズとしては屈辱的な結果でした。

(49ersは2勝でしたが...)


ウィリアムスが復帰の意向を示したところ、

シーズンの初めに出場停止が適用される事を条件に、

そのウィリアムスが復帰する事をリーグは認めました。


ニック・セイバン新監督も彼を受け入れるようですし、

1年のブランクで失った筋肉も

トレーニングで取りもどしつつあるようですが、

ウィリアムスに取っての最大の課題はこれ以外のところ、

つまり、チームメイトやファンとの関係の修復にあります。


全力を尽くしてプレーしている事を見せるだけでなく、

フィールド外でのサービスも要求される事でしょう。

ある意味、チームを裏切った訳ですから、

仕方の無い事です。



ヘンリーとウィリアムスに共通するのは、

ブラウンという名のRBとスタメン争いになる事。


テネシーの去年のスタメンRB、

クリス・ブラウンは怪我の多いシーズンを過ごしました。

当面は2人とも出場機会があるそうです。


ドルフィンズのロニー・ブラウンは

ドラフト2位指名のルーキー。


ルーキーですが、速さと強さを兼ね備え、

ランだけでなく、パスを取らせても一流で、

かなり期待されている選手です。


ウィリアムスが本来の姿に近づけなければ、

ブラウンにスタメンを持っていかれてしまうでしょう。


(写真はCNNとNFLより)