ボルティモア・オリオールズのサミー・ソーサが

ロッキーズとの試合で通算583号のホームランを打ち、

マーク・マグワイヤと並ぶメジャー史上6位になりました。


0-0で迎えた4回の表、

まずミゲル・テハダが金柄賢から

ソロホームランを打って1-0のリード。


次のバッターはソーサ。

2球目を流して打ったボールが高々と上がり、

打ったソーサはトレードマークのホップ。

スタンドに入り、今年の9号となりました。


あと3本で元オリオールズの

フランク・ロビンソンと5位タイになりますが、

それよりマグワイヤとソーサが並んだのが感慨深いです。


1998年、マグワイヤは5月に16本、

ソーサは6月に月間記録の20本という

驚異的なペースでホームランを量産し、

7月の終わりには2人とも40本台に入っていました。


この頃には、マグワイヤ、ソーサ、そしてグリフィーが、

年間60本ホームランを超えるペース、

1961年にロジャー・マリスが作った

61本という記録を塗り替える勢いだった事から、

毎日、新聞のスポーツ欄には3人のホームラン数と、

ペースを保った場合の年間本数が載っていました。


結局グリフィーはレースから脱落、

この3人の争いだった事も忘れられていますが、

マグワイヤとソーサは9月にマリスを抜き、

結局ソーサは66本、マグワイヤは70本でシーズン終了。


当時メジャーリーグは、

94年のストライキから人気回復を狙っていた時。

この2人のレースが多くのファンを取り戻し、

新しいファンを作りました。


この意味でもマグワイヤとソーサは、

野球史の中で2人組で思い出される事になると思います。


ソーサの経歴は、

500本以上ホームランを放った選手の中では稀なものです。


他の伝説的なホームランバッターは、

若い頃からスターとして活躍していますが、

ソーサは選球眼が悪く、スイングも荒削り、

マイナーリーグで何年もくすぶっていました。


レンジャースとホワイトソックスを経て

たどり着いたのはカブズ。

彼を手放した球団を見返すように、

1993年、24歳になったシーズンには

30ホームラン&30盗塁を超える活躍。


その後、今日見せたような流し打ちでのパワーを磨き、

歴史に残るホームランバッターとなりました。


チェンジでライトの守備に入るときはベンチから全力疾走。

カブズファンに愛されたソーサですが、

2年前のコルク入りバットの一件で

イメージに傷がついてしまいました。


前述のように野球に多大な貢献をした選手なので、

本当に残念な事件でした。

(ステロイド騒動もですが)


オリオールズには、

ソーサ以外にも記録に関わっている選手がいます。


一塁手のラファエル・パルメイロは、

今日2安打で、通算2979本のヒット。

3000本まであと21本になりました。


すでに500本のホームランも打っているので、

ハンク・アーロン、ウィリー・メイズ、

エディー・マレーの3人しか達成していない、

3000安打、500本塁打の快挙に

手が届く距離にいます。


そして、ショートのテハダは、

現在のメジャーで一番長い、

5シーズンを越える連続出場記録を継続中です。

リプケンにはまだまだ届きませんが...(笑)


今日は元ロッテ、アトランタのフリオ・フランコが

2本のホームランを打ち、

最年長での1試合2本塁打を記録、

そしてヤンキースのデリック・ジーターが

満塁で迎える通算155打席目で、

初めての満塁ホームランを打つなど、

記録の多い一日でした。