ニコライ・ダビデンコ×トミー・ロブレド

         3-

         6-1

         6-2

         4-

         6-4


サフィンを倒したロブレドに

ダビデンコがロシア人としての復讐を果たしました。


って本人はそんなこと絶対考えてないですね。


どちらが勝ってもおかしくない試合、

そして準決勝ではノーシードのプエルタと当たるので、

決勝に行けるという期待を持っての試合でした。

2人ともグランドスラムでは準々決勝が自己最高、

緊張しているのは試合を見れば明らかでした。


緊張からのミスの多い試合でしたが、

第5セットはどちらもいいテニスをしていました。


ダビデンコはグラウンドストロークは

フォアもバックもいいですね。

ペースの変化もあって、相手としてはやりにくそうです。

コリアに勝った理由も少し見えたような気がしました。


↑に書いちゃいましたが、

この直前に行われたカニャス×プエルタの準々決勝は、

5セットの試合でプエルタが勝ちました。


プエルタはクレーのスペシャリストですがパワフルな選手ですね。

左利きなので、

アガシやロディックの元コーチ、ブラッド・ギルバートは

"poor man's Nadal"だと言っていました。


スタイルが似ていますが、

ナダルほどスピードもパワーも無いと思うので、

ギルバートの評価に賛成です。


この試合も最終セットはすごいテニスでした。

カニャスの守備が何度も光っていたんですが、

一歩足りませんでした。


ダビデンコ×プエルタの勝者が、

フェデラー×ナダルの勝者と決勝で当たるわけですけど、

ダビデンコは決勝では勝てないと思います。


パワーがあまりありませんし、

足は速いですがクレーで大事なスライディングの技術が

そんなに良いとは言えません。


そして決定的なのが、

解説だったパトリック・マッケンローの指摘した弱点、

ドロップショットが打てないことです。


準々決勝ではロブレドは守りに回った時は

ずっとベースラインのかなり後ろからプレーしていたのに、

ダビデンコはドロップショットを試みもしませんでした。

つまり、正確に打つ自信がないと言うことです。


クレーではドロップショットを打てないのは大きな欠点、

フェデラーやナダルにはそれでは勝てないはずです。


一方、プエルタはショットの威力はなかなかなものなので、

決勝の日に調子が良ければ何が起こるかわかりません。

もしフェデラー×ナダルの試合が長引いたりすれば

チャンスだと思います。