ピストンズ×ペイサーズの第6戦が、

NBA史上最高のクラッチシューターと言ってもいい、

レジー・ミラーのプロとしての最後の試合になりました。


試合前から、ペイサーズの選手たちは

この試合はレジーのために勝つ、

という感じの事を言っていたんですが、

本人は最後になるかも、という事は一度も言わず、

レジーらしい戦いぶりを見せて去っていきました。


ポートランドから移籍してきた時に、

レジーとNBAファイナルに行く約束をしたという

ジャーメイン・オニールは、

右肩の怪我を気にもせず、前半から飛ばしていました。


主にレジーとオニールの働きで、

前半はペイサーズが常にリード、

7点差でハーフタイムに入ります。


しかし、ピストンズはチャンピオンの貫禄と言うべきか、

後半はオニールを抑え、

ビラップスとハミルトンが得点を重ねて

4thクォーターに逆転します。


残り2分足らずで、ピストンズが6点リードの場面、

レジーがスクリーンを使ってフリーになり、

パスを受けて3ポイントを決めます。

これで今日27点、

そしてこれがレジー・ミラー最後の得点になりました。


もうピストンズの勝ちが確実になった後、

ペイサーズがレジーをベンチに戻し、

タイムアウトを取った所で、

ピストンズを含め、場内の全員が

スタンディングオベーションすると言うシーンになりました。


試合が終わった後も、ピストンズは騒がず、

レジーと一言交わしてからロッカーに戻っていきました。

この2チームは今シーズン乱闘がありましたけど、

今日はこれ以上無い位、

リスペクトに満ちた振る舞いを見せてくれました。


ペイサーズに限らず、

NBA関係者にとって、レジー・ミラーが

それだけ大きな存在だと言うのもありますけどね。


レジー・ミラーは、通算得点で史上12位、

3ポイントの成功数はトップで引退しました。

同じチームで18シーズン、

NBAのチャンピオンには一度もなれませんでしたが、

大舞台でのプレッシャーのかかったシュートの数々は、

見た人の記憶にずっと残ることと思います。


スパーズもソニックスに勝って、

4勝2敗で勝ち抜けたんですけど、

話題としては、レジーの引退試合の

陰に隠れてしまいましたね(笑)