外飲みのワイン | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

   

 

最近は外食時にワインを注文することはめっきり減っている。

基本的に持ち込みができないコンヴィヴィアリテで、価格とにらめっこしながら

店のブルゴーニュなどを開けることがあるが、そんな機会は多くない。

 

2週間前にMBSのパーティーの帰りに、梅田のかっぱ横丁入り口にあるワインバー

リエゾンに大阪国際がんセンターの総長と部長の3人で立ち寄り、

クレマン1本とグラスの赤ワインを飲んで帰った。

 

大阪国際がんセンターの総長というととんでもなく偉い人みたいだが、

30年前からの飲み友達(先輩)だから今でも言いたい放題だ。

 

ここは元グラスハウスのソムリエだった伊木さんの店だから、マニアックなワインもある。

リーゾナブルな価格で満足のいくワインだったが、プロのチョイスだった。

 

昨晩恒例の研修医対象の保険講習会があり、講習会終了後に

おっさん医師5人と20代の研修医5人とともに天王寺のワインビストロに行った。

わたし以外のおっさん医師4人は、全員泣く子も黙る大阪府の保険審査委員である。

 

気さくな店で、ガラス張りのセラーにはわたしが普段は飲まないようなワインがずらりと並ぶ。

最初に全員でビールを飲んだあと、若い店主と相談しながら、10人で3種を2本ずつ開栓した。

 

イタリアの赤

濃くて重くて果実味豊富で甘い。

若者には受けるがおっさんからはやや不評。

質の良いワインだが、わたしも多くは飲めない。

 

チリのピノ・ノワール

ブルゴーニュのACブルゴーニュに似る。

若者に受けたかは不明だが、おっさんには好評。

これならわたしも杯が進む。

 

スペインのカヴァ

順序が逆みたいだが、3番目に泡を開栓。

店長の勧めで、ジュラのシャルドネではなくカヴァにしたが、嫌な予感が的中してハズレ。

しかしこの時点では宴がたけなわで、おっさんも若者も酔っ払っていて苦情は出ず、

後悔したのは自分だけ。

 

庶民的な店で料理などは良心的だが、ワインの価格は3500円、4500円、4500円で、

カヴァなど1000円程度で買えることを知る者にとっては安くはない。

やっぱり外で飲むワインはひどく高いなあと思うし、到底満足できない。

ビールや日本酒を飲む機会が増えるわけだ。

 

最後のカヴァのあとくちが悪くて不快なので、帰ってからウィスキーのロックで口直しをした。

持てるものの放言だが、やっぱり外では生ビールで押し通し、

高級ワインを家でこっそり開ける方が幸せだ。