贅沢な?デイリーワイン??2本・・デュジャックとルジェ村名 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

href="http://stat.ameba.jp/user_images/20131023/23/griotte/07/c0/j/o0400049212725985001.jpg">$ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
デュジャック・フィス・エ・ペール モレ・サン・ドニ 2007
購入日    2010年1月
開栓日    2013年9月
購入先    かわばた
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   4500円

エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ・ロマネ 2005
購入日    2008年4月
開栓日    2013年9月
購入先    ウメムラ
インポーター フィラディス
購入価格   18500円

9月に普通のわが家の食卓で開けた2本。
何だかバカらしくてワインの感想を述べる気にもならないのだが、
その理由は価格を見れば納得できるだろう。

わが国のブルゴーニュワインの市場には、明らかなバブル期があった。
この時期ユーロは170円くらいしていた(現在は120円台くらい)。

その時期に購入したのが、右側のルジェである。
もはや2002のクロ・ド・タールより高く、各ヴィンテージのグロフィエの1級ものより高く、
ルーミエと並ぶあり得ない価格の村名である。

タイトルにも書いたように、これは良くできているけれども、村名を越えるワインではない。
確かに左側のデュジャックのネゴシアンものより買う上だけれども、
ブラインドで飲んだら4倍の価格差があるとは思えない。

デュジャックは、中身も価格もまともで常識的ななワインであった。
もちろん、デュジャックの個性は感じられて、ほほえましいワインであったとも言える。

一方のルジェであるが、一体誰だ、こんなに価格をつり上げたのは、としか言いようがない。
おそらく国内事情だけではないと思うけれども。

また、冷静に考えて、2005は騒がれたほどの良いヴィンテージだったのか、
正直わたしは今のところ訝しく感じている。
暑かった年の2003は、今開けると相当良いものがあり、2004は痩せてはいるが
味わい深いものが散見されるけれども、2005を開けてさほどのポテンシャルを感じることがない。

業界に煽られて踊らされただけではなかったか。
これから徐々に自分の中でも明らかになっていくと思うけれども、
今このルジェを開けて、中身がどうであろうが感想を述べる気にならない。

ボージョレ・ヌーボーで毎年大騒ぎしている限り、わが国はフランスからは
美食の国であるとは思われずに舐められ続けるだろう。
それと同じように、ルジェやルーミエの村名をこんな価格で喜んで購入しているようでは、
やはりまともな美食の国だとは思われずに舐められ続けるだろう。

いつも偉そうなことを書いているけれども、今回は自省の意味も込めてここに記録しておく。