空冷ビートル エンジン不調 | Hardship Studio

空冷ビートル エンジン不調

ここのところエンジンの修理が多いグリンタです。

FJ20エンジンO/H、L28改3ℓエンジン製作、K6Aタイミングチェン交換と同時進行で進めています。


また一台エンジン不調で入庫しました。TYPE1です。

お客様の話では、2番シリンダーが燃焼していないということです。

お客様自身で、プラグ、ディスキャップ等を交換したり、一通りのことはやってみたそうですが

状態は改善せず、御相談を頂きました。


嫌な予感を感じつつ、恐る恐るスターターを回してみると

”予感的中”クランキングの音が変です。どこかの圧縮が無いようです。

お客様の言う通り、2番シリンダーをコンプレッションテスターで測ってみると

やはり圧縮が異常に低い状態です。


これは重症かも、と思いつつタペットカバーを外してみると


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プッシュロッドがロッカーアームから外れてしまっています。

なぜこんなことになったのか?

バルブがピストンと当たって曲がってしまったのか?

そもそもこのエンジンは、バルブとピストンが当たることがあるのだろうか?

お客様の話では、それほど高回転は回していないということですし?


とりあえず今日は時間も遅くなってしまったので、お客様に状況だけを連絡し作業を終了しました。

8月にはイベントの参加予定があるようで、「出来るだけ早くなおしてください」ということでしたが

はたして間に合うのか、心配です。